「覚悟を持って移籍して良かった」千葉の最終ラインを支えた“鉄人28号”河野貴志「もう、最高の一言です」

 17年ぶりにJ1へ返り咲くジェフユナイテッド千葉。最終ラインを支えた“鉄人28号”河野貴志は「もう、最高の一言です。自分たちが勝つ。試合前からずっと思っていましたし、今日も絶対に勝てると思っていました。その中で自分たちを支えてくれたサポーター、素晴らしい雰囲気・舞台を作ってくれたことに感謝です」と万感の思いを口にした。

 昂るものはキックオフ前からあった。千葉のエンブレムを模したビッグフラッグ、そしてスタジアムを彩るコレオグラフィを目にした河野は「最初の入場時のコールの時から、ジーンと来るものはありましたし、涙腺が緩みました」と振り返る。「この最高のサポーターと一緒に喜びたい」。その一心で90分間を戦い抜いた。

 トニー・アンデルソンやルーカス・バルセロスといった徳島ヴォルティスが誇る強力FWを見事完封。「チーム全体として封じられましたし、危ないシーンはありましたけど、理想的なゼロで終えられた」と振り返った。

 河野はギラヴァンツ北九州、ブラウブリッツ秋田を経て、今季から千葉の一員に。「秋田から本当に覚悟を持って来ましたし、最初から活躍するつもりでした。出られない時期もありましたけど、そういった時期が自分を強くしてくれた。(鈴木)大輔さんや鳥くん(鳥海晃司)だったり、すごく良いセンターバックの先輩方がいて学ぶこともたくさんありました。それを自分のものにできたのは今年一つ成長できた部分でもあります。1年目からこんな経験はなかなかできないことだと思いますし、改めて覚悟を持って移籍して良かった」。そう噛みしめるように語った。

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