上田綺世の“緊急投入”も実らずEL敗退危機…フェイエノールト指揮官「この試合には失望している」

 フェイエノールトは11日、ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第6節でFCSBの本拠地に乗り込み、3-4と逆転負けを喫した。試合後、フェイエノールトを率いるロビン・ファン・ペルシ監督は、UEFA(欧州サッカー連盟)を通して、試合結果への失望を露わにした。

 ここまで1勝4敗とELで波に乗り切れていないフェイエノールトは、勝ち点で並ぶFCSBの本拠地に乗り込んだ今節、序盤の11分にセットプレーから失点したものの、前半終盤と後半立ち上がりに一挙3ゴールを奪い、相手を突き放すことに成功。3-1とした直後に1点差に詰め寄られると、67分からは、現地メディアによって体調不良が伝えられていた日本代表FW上田綺世を投入した。しかしながら、87分、90+5分と立て続けにゴールを許し、3-4で敗北した。

 試合後、ファン・ペルシ監督は「もっと良い結果を残すことができたし、残すべきだった。FCSBはあれほどまでのビハインドを背負いながら、巻き返したんだ。この試合には失望している」と落胆の言葉を口にする。「3-1とリードした後の選択に誤りがあったとは思っていない」と試合運びは悪くなかったとしつつも、「FCSBは我々がミスをするのを待っていたんだ。結果として、我々は致命的なミスにより、大きな代償を払うことになった」と、後半アディショナルタイムの失点につながったプレーを含めた、ミスを悔やんだ。

 フェイエノールトは第6節終了時点でわずか3ポイントの積み上げにとどまり、リーグフェーズの30位に沈んでいる。ラウンド16に進出できる24位のセルティックとは勝ち点差が「4」。残る試合で1度でも黒星を喫することがあれば、今季のELの戦いはリーグフェーズで終わることが決まる。なお、日本代表DF渡辺剛は同試合を欠場した。

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