旗手怜央が決定機演出も実らず…セルティック、ローマに“3失点完敗”で新体制連敗

 ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第6節が11日に行われ、セルティック(スコットランド)とローマ(イタリア)が対戦した。

 ここまで5試合を消化したリーグフェーズで2勝1分2敗を記録し、勝ち点「7」の21位につけるセルティック。10月28日にブレンダン・ロジャーズ前監督が退任した同クラブは、マーティン・オニール暫定監督の下で公式戦8試合7勝と復調を果たした。しかし、ウィルフリード・ナンシー新監督初陣となった国内リーグ戦ではハーツに敗北。そんななか、ELで15位ローマとの一戦に臨む。

 前田大然と旗手怜央が先発したゲームは、開始早々の6分にローマがスコアを動かす。右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたマティアス・スーレが左足でクロスを供給。インスイングのボールがゴール前に送られると、クリアを試みたリアム・スケールズが痛恨のオウンゴールを献上してしまう。これによりアウェイチームが先制に成功した。

 攻勢を強めるローマは、36分に自陣からのビルドアップでセルティックのプレスを打開。スーレがドリブルで右サイドを持ち運び、ペナルティエリア手前でポケットへのスルーパスを選択する。走り込むゼキ・チェリクがワンタッチでゴール前に折り返し、最後はエヴァン・ファーガソンがフィニッシュ。ローマが貴重な追加点を挙げた。

 さらに45+1分、ファーガソンがボックス内での巧みなトラップから3点目をマーク。対するセルティックも、その2分後にアルネ・エンゲルスがペナルティエリア内で相手に倒されPKを得る。当初は旗手がキッカーの位置に向かったが、譲られる形でエンゲルスが担当することに。だが、シュートは左ポストに弾かれてしまった。

 セルティックはハーフタイムに3枚替えを実施。前田は見せ場を作れず交代となった。すると、53分に旗手が決定機を演出する。セルティックが自陣左サイドでボールを繋ぐと、中盤の旗手が裏に抜ける形でスプリント。ライン際でスルーパスを受け、ワンタッチのアーリークロスを蹴り入れる。絶妙なボールにケレチ・イヘアナチョが反応したものの、シュートは枠を外れてしまう。

 その後はホームチームが主導権を握ったが、最後まで得点には至らず試合は終了。ローマが3-0で勝利を収めた。なお、旗手は77分までプレーした。次節は来年1月22日に行われ、セルティックはアウェイでボローニャ(イタリア)と対戦。ローマはホームでシュトゥットガルト(ドイツ)と対戦する。

【スコア】
セルティック 0-3 ローマ

【得点者】
0-1 6分 オウンゴール(ローマ)
0-2 36分 エヴァン・ファーガソン(ローマ)
0-3 45+1分 エヴァン・ファーガソン(ローマ)

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