磐田、4年間在籍したDFリカルド・グラッサが退団「別れを告げるのがこんなに難しいとは思いませんでした」

 ジュビロ磐田は11日、DFリカルド・グラッサが契約満了に伴い、2025シーズンをもって同クラブを離れることを発表した。

 グラッサは1997年2月16日生まれの現在28歳。母国ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマでプレーしていた2021年夏には、東京オリンピック2020を戦うU-24ブラジル代表メンバーに選出され、優勝を経験した。2022年に磐田へ完全移籍加入すると、初年度からセンターバックの主力として活躍。在籍した4シーズンで、公式戦通算126試合出場6ゴールを記録しており、2023シーズンには磐田のJ1昇格にも大きく貢献した。

 2025シーズンをもって、磐田から退団することが決まり、グラッサはクラブを通して次のようにコメントを発表。磐田で過ごした日々への感謝を、長文で綴った。

「シーズン終了、そしてこのユニフォームを着て過ごした4年間が終わりました。私と家族が経験した素晴らしい瞬間を言葉で説明するのは難しいですが、伝えようと思います」

「世界の反対側にあるジュビロへ来ることを決めた時、それは挑戦になることはわかっていました。ただ、それが人生で最高の決断の一つになることを知りませんでした。当初は、新しい国、新しい文化、まったく異なる言語という、適応が難しい瞬間もありました。生活で何を買えばいいのかさえわからず、途方に暮れることもありました。しかし、神様に感謝し、私たちにとって非常に重要な人々に出会い、短期間で適応することができました。日本に来る機会を与えてくれた神様に、そして何よりもジュビロのユニフォームを着る機会を与えてくれたことに、心から感謝しています。また、この期間、何らかの形で私と私の家族の人生に関わってくださったすべての方々に感謝しています」

「しかし、私は今、涙を浮かべながら、この文章を、サポーターの皆さんに向けて書いています。私が到着する前から、皆さんは私を支え、とても大きな愛情を示してくださり、私が家(自国)にいるような気持ちになり、皆さんの一部であると感じさせてくれました。私は、ピッチの内外で、その愛情に可能な限り最善の方法で応えようと常に努めてきました。幸せな瞬間、悲しい瞬間、感動的な瞬間、あらゆる瞬間に感謝しています」

「もう少し長くこの時間が続くと思っていましたが、そうはなりませんでした。それは神の意志であり、私は嘆くことはできません。これまで一緒に過ごしてきたすべてに感謝するだけです。その時間はとても素晴らしかった。ここに書ききれないほどたくさんの良い思い出があります。娘たちが初めて私と一緒にピッチに入ったこと、クラブで100試合以上出場できたこと、ゴール、勝利、すべてに感謝しています。サポーター、関係者の皆様、そしてジュビロ、本当に愛しています。別れを告げるのがこんなに難しいとは思いませんでした。皆さんもご存知のように、ヤマハでの最後の試合では、私と家族は、これが終わりだという感情をもう隠せませんでした」

「しかし、私にとっても皆さんにとっても、人生は続きます。またすぐに皆さんにお会いできることを願っています。言葉だけでは足りないことは承知していますが、現時点の私の想いをお伝えします。何が起ころうとも、私と私の家族は、これからもずっと皆さんと一緒です!」

 磐田は2025明治安田J2リーグで19勝7分12敗の成績を残し、勝ち点「64」を積み上げて5位に入った。明治安田J1昇格プレーオフ2025の準決勝では、4位の徳島ヴォルティスとの試合を1-1のドローで終えて、大会レギュレーションにより敗退が決定。来季からの1年半も、J2に身を置いて戦うことが決まっている。

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