終盤のPKに泣いたインテル指揮官「我々は判定を受け入れなければならない」

 チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が9日に行われ、インテルはリヴァプールに0-1で敗れた。試合後、インテルを率いるクリスティアン・キヴ監督が、試合を総括するとともに、結果を分けたPK判定にも言及した。『スカイ・イタリア』が同監督のコメントを伝えている。

 インテルは今大会のリーグフェーズで4連勝と絶好のスタートを切ったが、前節はアトレティコ・マドリードに1-2と敗れ、今季初黒星を喫した。仕切り直しとなる今節は、本拠地『ジュゼッペ・メアッツァ』でリヴァプールと対戦。試合はスコアレスの時間が長く続いたものの、終盤に入った84分、OFR(オンフィールドレビュー)を経て、イタリア代表DFアレッサンドロ・バストーニがドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツのユニフォームを引っ張ったと判断され、リヴァプールにPKが与えられる。このPKをハンガリー代表MFドミニク・ソボスライに決められ、インテルはCLで2連敗を喫することとなった。

 試合後、キヴ監督は「試合の流れからすると、引き分けが妥当な結果だったと思う」と主張。「序盤は相手のプレッシャーに押され、チームが怖がっているようにも映ったが、その後、我々は突破口を見出すことができた」と振り返った。

 また、同試合は序盤の11分にトルコ代表MFハカン・チャルハノールが、続く31分には元イタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビが負傷に見舞われ、インテルは前半のうちに思わぬ交代カードを2枚切らなければならなかった。キヴ監督は「2つのやむを得ない交代が、後半の重要な局面で影響したのは事実だろう」と率直な心境を明かすと、「エネルギーが不足してきた状況でも、まだ時間が残っていたため、簡単に最後の交代をすることはできなかった」と語った。

 そして、意見が分かれそうなPK判定にも言及。「私の見解では、主審はピッチ上の状況を正しく判断し、PKを与えなかった。しかし、VARが介入した場合はそうではなかったね」と切り出したキヴ監督は、「その状況の力学を適切に理解しなければならない」と言葉を続け、判定に対して不満を呈した。一方で、「我々は決定を受け入れなければならない。不公平だと思おうと、このような出来事にも立ち向かうことを学ぶことも必要だ。もっと自らにフォーカスし、自分たちのことを考えよう」とも言葉を発した。

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