サラー騒動にファン・ダイク「重要なのは話し合うこと」…ロバートソン「一緒にプレーしたい」

 リヴァプールのキャプテンを務めるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、招集外で話題となっているエジプト代表FWモハメド・サラーの問題に言及した。

 今シーズンここまで成績が芳しくない状況から、アルネ・スロット監督はなかなか調子が上向かないサラーを3試合連続でベンチスタートとすると、出場機会のなかった6日に行われたプレミアリーグ第15節のリーズ戦(△3-3)後にサラーが報道陣に向けて「非常に失望している。ベンチに座らされている理由がわからない。クラブの誰かが僕を犠牲にしようとしているのではないかとすら感じる」と不満を露わにし、スロット監督との関係性についても「監督とは良好な関係性を構築してきた。ところが突然、その関係は壊れてしまった」と打ち明けていた。

 この衝撃発言を受け、クラブとスロット監督は9日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節のインテル戦の帯同メンバーにサラーを含めないことを決断しており、今後の動向にも注目が集まる事態となっている。

 そんな中で1-0で勝利を収め、公式戦3試合ぶりの白星を手にした試合後、『Amazon Prime』のインタビューに応じたファン・ダイクは、騒動を巻き起こしているサラーについて聞かれると、「辛い状況だけど、僕たち全員が直面している辛い状況でもある。モー(サラーの愛称)とクラブの間では様々なことが起こっていて、彼は今日ここにいないということが現実だ。僕たちの集中力や決意は何も変わっていないと思う」と語った。

 続けて、サラーは謝罪すべきだと思うか問われたファン・ダイクは「もし誰かが謝罪しなければならないとしても、僕が話すべきことではない」とコメントしつつ、よく話し合うことが必要だと強調した。

「彼はここ数日の自分の気持ちを吐露したのだと思う。それは僕もだけど、クラブが対処する問題だ。集中力はそこにあったし、それ以外は何も変わっていない。彼は練習もしていた」

「現実としてモーはもうすぐ(アフリカネイションズカップのために)アフリカに行く。彼とは長年の知り合いで、良き友人でもあり、良い時も悪い時も経験してきた。よく話をするけど、そういったことは当然のことながら、家の中だけで済ませる。外部の雑音には屈しないようにしなければならない」

「最も重要なことはお互いに話し合うことだ。早く回復してすぐにブライトン戦に備えなければならない。良い瞬間は祝って楽しまなければ、勝利の意味が何なのかわからなくなる。ここで夜を過ごし、よく寝て、よく食べなければならない。高ぶりすぎたり、落ち込みすぎたりしないようにね」

 また、同僚のスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンもサラーについて「厳しい状況だ。このクラブでプレーした最高の選手の一人について話している。彼とは同じ移籍市場で契約した。起きたことは起きたことだ。チームとしては皆一緒だ」と語りながら、再びサラーと一緒にプレーすることを望んでいることも明かした。

「それ(将来)は他の人次第であり、僕にできることはない。モハメド・サラーと一緒にプレーすることは大好きで、これからも一緒にプレーしたいと思っているよ」

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