ドローンデリバリーを行う Alphabet(Google)傘下の Wingは2025年12月3日、ウォルマートと共同で、メトロ・アトランタで超高速ドローン配送を開始したと発表しました。
通常20分かかる配送を5分以内に短縮
ドローンデリバリーを行う Alphabet(Google)傘下の Wing(ウイング)は2025年12月3日、ウォルマートと共同で、ジョージア州メトロ・アトランタ(州都アトランタを中心とする都市圏)で超高速ドローン配送を開始したと発表しました。
サービスは12月3日から、メトロ・アトランタ全域の6つのウォルマート店舗を拠点として利用可能となるようです。
対象の商品は、食料品、日用品、ギフト、一般用医薬品など多岐にわたります。注文した品物はドローンによって空輸され、玄関前に届けられます。特にアメリカはホリデーシーズン(主に感謝祭からクリスマス、新年までの期間)であることから、ギフト配送に適したサービスとしてアピールする狙いもあるようです。
配送の流れとしては、専用アプリから品物を注文し、届けてほしい場所を正確に指定するだけです。注文品は自動化された Wing のドローンに積み込まれ、時速約60マイル(約96km)、高度約150フィート(約46m)で飛行します。到着後はドローンが荷物を地面にそっと降ろし、受け取りには補助を必要としません。
このドローンサービスにより配送時間は大幅に短縮され、通常の配送で約20分かかる距離でも、わずか5分以内で到着するとのことです。
大都市で広範囲にドローン配送を展開するのはアメリカ国内でも珍しく、ウイングのヘザー・リベラCEOは「年末の忙しいこの時期にぴったりです。このサービス開始は私たちの大規模な拡大における重要な次のステップであり、ドローン配送が物珍しいものから当たり前のものへと変わっていく転換点となります」と述べています。
すでにサービスが実施されているテキサス州ダラス・フォートワースでは、毎週数千件の注文がドローンで配送されており、顧客の75%以上がリピーターになるなど、利便性が高く評価されているとのことです。
なお、アメリカの人口の約90%がウォルマートから10マイル(約16km)以内に住んでいることから、2026年までに新たに5つの大都市圏、計100のウォルマート店舗へ対象を拡大する計画だとしています。
【動画】おお、意外と優しく降ろしてる…これが、輸送用ドローンの配送です