物議を醸すサラーの“衝撃発言”…リヴァプールOBからは苦言「彼の行動は恥ずべきもの」

 リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーの発言が物議を醸している。

 アルネ・スロット監督のもとで黄金期を築くべく、今夏の移籍市場で総額4億5000万ポンド(約935億円)を費やす超大型補強を敢行したリヴァプール。しかし、今シーズンここまでの成績は芳しくなく、連覇を目指すプレミアリーグでは7勝2分6敗の10位に低迷。チャンピオンズリーグ(CL)とカラバオカップを含めた直近の公式戦15試合で9敗を喫するなど大不振に陥っている。

 そんな中、スロット監督はなかなか調子が上向かないサラーを直近3試合連続でベンチスタートに。すると、昨シーズンのプレミアリーグ制覇に大きく貢献した絶対的エースは「非常に失望している。ベンチに座らされている理由がわからない。クラブの誰かが僕を犠牲にしようとしているのではないかとすら感じる」と不満を露わにし、スロット監督との関係性について「監督とは良好な関係性を構築してきた。ところが突然、その関係は壊れてしまった」と語った。

 この衝撃的な発言にクラブOBからは批判的な意見が相次いでいる。マイケル・オーウェン氏は自身のSNSで「君の気持ちはよくわかる。このチームを長く支え、勝ち取れるものすべてを勝ち取ってきた。でも、これはチームプレーなんだ。あのような言葉を公の場で言うわけにはいかない。一週間後にはアフリカネイションズカップに出場する。祖国を代表する喜びを噛み締めて、帰国後に状況を見たらどうだろう?」と投稿した。

 また、ジェイミー・キャラガー氏はイギリスメディア『スカイスポーツ』を通じて「試合後の彼の行動は恥ずべきものだ。感情の爆発と捉えている人もいるが、私はそうは思わない。今シーズン、モハメド・サラーに対する一部の批判を行き過ぎだと思う。それは公言してきたことだ。だが、ピッチ外でクラブを貶めようとし、自分のことばかりを考えているモハメド・サラーは厳しく追求しなければならない」とコメント。ダニー・マーフィー氏も『BBC』を通じて痛烈にサラーを批判している。

「感情的になり、怒り、フラストレーションを感じるのは当然だ。しかし、クラブ内で留めるべきだ。監督のドアをノックし、オーナーに会い、不満を表明すれば良い。彼は今回のような行動でチームと監督の間に問題を引き起こし、すべてを自分のことのようにしている。そんなことは許されないし、このように対処してはならない。誰もが自分のポジションのために戦い、一定のレベルでパフォーマンスを発揮する必要があるんだ」

 なお、サラーは現地時間9日に控えるインテルとのCLリーグフェーズ第6節に臨むメンバーに帯同していない。

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