須藤大輔監督、藤枝を退任…来季はJ2降格の横浜FCを指揮へ「内容と結果の両極を掴み取る」

 藤枝MYFCは8日、須藤大輔監督が退任し、2025シーズンをもってチームを離れることを発表したのと同時に、横浜FCが須藤氏のトップチーム監督就任を発表した。

 現在48歳の須藤監督は現役時代に水戸ホーリーホックや湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、ヴィッセル神戸、藤枝でプレー。現役引退後は山梨学院大サッカー部のコーチ、ガイナーレ鳥取の監督を歴任し、2021年7月に藤枝の指揮官に就任した。

 2022シーズンにJ3リーグで2位に終わり、クラブ史上初のJ2リーグ昇格に導くと、2023シーズンは初のJ2リーグを12位で、2024シーズンは13位でそれぞれ終えていた。そして、迎えた今季は2025明治安田J2リーグを9勝12分け17敗、勝ち点「39」の15位で終え、3年連続の残留を果たしていた。

 そんななか、退任が決定した須藤監督は藤枝のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「非常に濃厚な5年間 一体感溢れる藤枝MYFC その中で指揮を執らせていただけたこと、選手、スタッフは勿論、全ての方に感謝したいと思います。結果と内容を追い求め、理想と現実の狭間で試行錯誤し、クラブに関わる方全員と全力で走り続け、酸いも甘いも味わった時間は私にとって掛け替えのない財産となりました」

「私の最大値を引き出していただけたのは紛れも無くMYFCを愛する皆様のパワーでした。地上最大のエンターテイメントを皆様と共に表現する! そんな特別な空間を共に奏でられたこと、とても幸せな時間をありがとうございました。クラブは離れますが藤枝MYFCの今後の明るい未来を祈願しております」

「藤枝MYFCに関わる皆様、熱く愛のこもった声援、幸せな時間をいただき、本当にありがとうございました。私の哲学、『サッカーはエンターテイメント』今後もサッカーの力で感動をお届けしたいと思います」

 また、横浜FCは昨季のJ2リーグで熾烈な昇格争いを制して、2年ぶり通算4度目のJ1昇格を果たしたものの、2025明治安田J1リーグを9勝8分け21敗、勝ち点「35」の18位で終え、1年での降格が決定。11月13日時点で7月から指揮を執っていた三浦文丈監督が、契約満了に伴い、2025シーズン終了をもってクラブを離れることが明らかになっていた。

 そして、トップチームの新監督に就任した須藤監督は横浜FCのクラブ公式サイトでも以下のようにコメントしている。

「青いリボン、フェニックスのように何度でも生まれ変わる、横浜FCの歴史を尊重し、未来永劫輝く新しい時代を築く、その覚悟と情熱を持ち地元横浜で指揮を執らせていただけること、感謝しております。選手が心からサッカーを楽しみ、気持ちを込め、持てる力の全てを出し切る! 全力で躍動する姿に共感していただき、勇気や感動、希望を感じていただきたい! サッカーで魅了し、サッカーの力で幸せに!」

「『内容と結果の両極を掴み取る』そんなインプレッシブサッカーを表現して参りたいと思います。勝利と共に熱く魂のこもった、記憶に残る魅力的なサッカーをクラブ全員で築いて行く所存です。昇り詰めて行く横浜FCの軌跡を共に作り上げて行きましょう。最高の時間を共に。よろしくお願いいたします」

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