仲野太賀、小栗旬が織田信長役に”ぴったり”だと感じた理由「ものすごく覚悟を持って」兄役・池松壮亮と相談重ねた本作を作る意味【豊臣兄弟!】

【モデルプレス=2025/12/08】2026年1月4日より放送されるNHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合 夜8:00~ほか)にて主演を務める俳優の仲野太賀(なかの・たいが/32)にインタビュー。今回が初共演となる俳優の小栗旬に感銘を受けた瞬間をはじめ、兄弟役として長い時間を共にしながら作品を築き上げてきた、同じく俳優の池松壮亮に感じた魅力など、撮影を通して仲野が抱いたさまざまな思いや気づきをたっぷりと語ってもらった。【インタビュー後編】 【写真】仲野太賀、初恋相手役の27歳女優と近距離で横並び ◆仲野太賀主演「豊臣兄弟!」 強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く本作。仲野は、池松演じる藤吉郎(のちの豊臣秀吉)の弟・小一郎(のちの豊臣秀長)を演じる。天下一の補佐役を務めた秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く波乱万丈のエンターテインメントとなっており、脚本は「半沢直樹」シリーズ(TBS系/2013年・2020年)やNHKの連続テレビ小説「おちょやん」(2020年~2021年)などのヒット作を手掛ける脚本家の八津弘幸氏が担当する。立身出世を目指す小一郎と藤吉郎にとって絶対的な主君である織田信長を小栗旬、小一郎の幼なじみであり初恋の人・直を女優の白石聖、豊臣兄弟の母・なかを坂井真紀、姉のともを宮澤エマ、妹のあさひを倉沢杏菜がそれぞれ演じる。 ◆仲野太賀「夢が膨らみます」脚本の魅力語る ― それぞれの登場人物がとても魅力的に描かれていますが、脚本を読んで感じた魅力について教えてください。 仲野:八津さんの脚本は、キャラクターがとても生き生きとみずみずしく描かれていて読んでいて本当にワクワクします。史実を見れば、小一郎も藤吉郎もいずれどうなるのかはわかっていることではあるのですが「豊臣兄弟!」の脚本を読んでいると「この兄弟が一体どんなことを成し遂げるのか」「どんな景色を見るのか」と夢が膨らみます。時代劇となると少しとっつきづらい印象があるかもしれませんが、八津さんが描く「豊臣兄弟!」は、誰が観ても楽しめる軽やかさがあるのではないかなと思っていて。戦国時代らしい生きるか死ぬかの駆け引きもあって幅広い層に楽しんでもらえる脚本なのかなと思いますし、演じる上でもすごく感情が高ぶって胸が熱くなります。 ― 歴史上での秀長は兄の秀吉を支えるという役割が大きかったと思いますが、今回のドラマでは主人公として描かれるので、仲野さんが引っ張っていかれる場面もあるかと思います。そこに対しての難しさやズレのようなものはありますか? 仲野:僕自身は、そんなにズレは感じていません。主演としての振る舞いや在り方のようなものは、ところどころ必要とされていると思いますが、池松さんにも助けてもらいながらできています。池松さんが秀吉のようにとても明るくカリスマ性があって、現場を和やかにしてくれているのでそこにかなり甘えてしまっていますが、自分自身も小一郎ムーブになっています。今は自分が主演だからという気負いもないですし、小栗旬さんもすごく現場の空気を作ってくださるので、いろいろな方の力を借りて撮影は進んでいると思います。 ◆仲野太賀、小一郎(秀長)との共通点 ― 小一郎について「ここが素敵だな」「魅力あるな」と思う点があれば教えてください。 仲野:小一郎は、百姓のときに村を襲われていたり、大切な人を失ったり、痛みを知っている人。だから、侍になってからも無駄な争いをなるべく避けて、いかに争わずに皆が笑って生きられるようにするかということを考えている。それは、本当にとっても素敵だなと思います。現在の世界にも小一郎のようなリーダーがいてくれたら、もっと平和な世になるのかなと想像してしまいますね。 ― ご自身との共通点はありますか? 仲野:小一郎と全く同じことを考えていることです。 ―(笑) 仲野:冗談です(笑)。あまり共通点は考えたことがないのですが、強いて言えば、次男というところですかね。 ◆仲野太賀、池松壮亮・小栗旬との裏話 撮影現場を回顧 ― 台本を読ませていただいて、小一郎の母や姉妹の存在が印象的でした。小一郎としては、2人の存在をどう思っているのでしょうか? 仲野:小一郎にとって、百姓として貧しい中でも、苦楽をともにしてきた家族が1番の理解者であり、支えてくれる存在だと思いますね。家族を演じてくれている坂井さん、エマさん、倉沢さんは、本当に家族のように現場を包んでくれて、家族のシーンはとても和気あいあいとしています。皆さん本当に素敵な方々なので、どうしたら家族のシーンをより良い表現にできるのかを話し合いながら、突き詰めてシーンを作っています。いろいろなアイデアを出してチームプレイで面白いシーンを作っていこうという空気が僕としては救いですし、非常にありがたいです。皆さんと一緒にお芝居している時間が大好きです。 ― 兄を演じられている池松さんとの裏話をお聞かせください。 仲野:池松さんとは日頃から「今このドラマを作るならどういう表現がベストなのか」ということをすごく話し合っています。それこそ小一郎のリーダー像もそうだし「今この作品をやる意味」というのは2人でその都度話しています。秀吉の話は、これまでにも沢山あったけど、視点を変えて「No.2である秀長」が主役というのは、共感性が高いのではないかなと思っています。観る人に共感してもらえる兄弟の話でもあり、それでいてエンタメとしてしっかり熱のある、兄弟の体温が伝わるような物語にしたいと、本当の兄弟のように「どうやったらより良いものができるのか」と試行錯誤しています。撮影していると、いろいろな困難や課題が出てくるのですが、物語の中・外問わず、この作品がより多くの人に届くように、そして、皆が笑って撮影ができるように相談しながら日々を過ごしています。 ― 小栗旬さん演じる信長と秀長の駆け引きも楽しみですが、仲野さんにとって小栗さんはどういう存在でしょうか? 仲野:我々世代の俳優で小栗さんに影響を受けなかった人はいないと思います。それほど偉大なのに、すごく親身に寄り添ってくださる、兄弟の精神的支柱のような存在です。挑戦をやめない方だし、一切手を抜かない。どんなに撮影が大変でも一切手を抜かず、誰よりも自分に厳しくて、そのストイックさを隣で感じて、本当に尊敬しかないです。ものすごく覚悟を持って撮影に臨んでくださっていて、その俳優としての厚みが信長役にもぴったりなんです。 ― 劇中で「信長怖い」「圧がすごい」と怖さを感じる瞬間はありましたか? 仲野:それはもう言葉にするのもはばかられるぐらい怖いです(笑)。観ていただければわかると思うんですけど、本当にひどい目に遭っているので。下手なことを言ったら信長様にまた締められるので…非常に怖いです(笑)。 ― 最後に、ドラマの見どころについてお聞かせください。 仲野:今回は、誰もが知っているような有名な戦国武将や合戦が沢山登場して、目まぐるしく展開していく大河ドラマの王道のような物語です。“生きる、死ぬ”という極限の状態が身近にある戦国時代ですが、八津さんが描いてくれている「豊臣兄弟!」はとても軽やかで青春活劇のようなポップさもあって、観る人を選ばない、誰が観ても楽しめるエンタメ作品になっていると思います。どうか楽しみにしていただきたいです! ― 貴重なお話をありがとうございました! (modelpress編集部) ◆仲野太賀(なかの・たいが)プロフィール 1993年2月7日生まれ、東京都出身。2006年に俳優デビュー。近年の主な出演作は、ドラマ「虎に翼」(2024年/NHK)、「新宿野戦病院」(2024年/フジテレビ系)、映画「十一人の賊軍」(2024年)など。公開待機作に「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ」(2026年3月27日公開予定)がある。 【Not Sponsored 記事】

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