ナポリがホイルンド2発で“名門対決”制す! 3連勝で暫定首位浮上…ユーヴェは新体制初黒星

 セリエA第14節が7日に行われ、ナポリとユヴェントスが対戦した。

 連覇を目指すナポリはここまでの12試合を9勝1分3敗で終えて、首位ミランと同勝ち点の2位に位置。前節はローマとのデルビー・デル・ソーレ(太陽のダービー)を制して連勝を飾った。一方のユヴェントスは指揮官交代に揺れ、ここまで6勝5分敗の7位に留まっている。それでも、ルチアーノ・スパレッティ監督のもとでは公式戦7試合を戦い4勝3分と無敗を維持しており、復調の兆しも見せている。名門対決を制し、勢いをつけるのはどちらのチームになるだろうか。

 開始早々の7分にスコアが動く。最終ラインから丁寧にパスを繋ぐと、ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォが敵陣右サイドのスペースへ展開し、抜け出したダヴィド・ネレスが縦方向への突破からゴール前へラストパス。ラスムス・ホイルンドが滑り込みながら合わせ、ナポリが先手を取った。先制後も安定したビルドアップと連動したプレスで主導権を握り、試合を優位に進めていく。

 26分、ショートコーナーの流れからノア・ラングが左からクロスを上げ、ディ・ロレンツォのヘディングシュートが枠を捉えるも、GKミケーレ・ディ・グレゴリオが好セーブ。ピンチを凌いだユヴェントスもやや盛り返し、34分にはケナン・ユルディズの絶妙なラストパスにロイド・ケリーが抜け出したが惜しくもオフサイドの判定が下された。ナポリも追加点のチャンスは生かすことができず、前半は1-0で終了する。

 後半最初の決定機もナポリ。49分、スコット・マクトミネイが右サイドに展開し、開いてボールを受けたホイルンドがドリブルでボックス内へ持ち込み右足を振ったが、GKディ・グレゴーリオの好セーブに阻まれる。対するユヴェントスは59分、マヌエル・ロカテッリのボール奪取からショートカウンターを発動し、細かくパスを繋いで右に開いたウェストン・マッケニーへ展開。最後はボックス内右に抜け出したユルディズがゴールへ流し込み、試合を振り出しに戻した。

 その後、試合はややオープンな展開となり、一進一退の攻防が続く。迎えた78分、ナポリがユヴェントスを押し込んだ状態でパスを繋ぎ、ネレスが右サイドの深い位置から柔らかいクロスを供給。マッケニーのクリアミスをホイルンドが頭で押し込み、勝ち越しに成功した。ユヴェントスはその後反撃に出るも同点ゴールは奪えず、試合は2-1で終了。ナポリは3連勝を飾った一方、ユヴェントスはスパレッティ体制での初黒星となっている。

 次節は14日に行われ、ナポリはウディネーゼ、ユヴェントスはボローニャといずれもアウェイで対戦する。

【スコア】
ナポリ 2-1 ユヴェントス

【得点者】
1-0 7分 ラスムス・ホイルンド(ナポリ)
1-1 59分 ケナン・ユルディズ(ユヴェントス)
2-1 78分 ラスムス・ホイルンド(ナポリ)

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