菅原由勢はゴールの起点に…長田澪もフル出場のブレーメンは“ノルト・ダービー”に敗れる

 ブンデスリーガ第13節が7日に行われ、ハンブルガーSVとブレーメンが対戦した。

 ここまで4勝4分4敗という成績を収め、前節終了時点で9位につけているブレーメン。今夏に加入した日本代表DF菅原由勢は右サイドバック(SB)の定位置を確保し、11試合で3アシストと結果を残している。また、日本にルーツがあるGK長田澪(ミオ・バックハウス)は10試合に出場し、正守護神として活躍中だ。今節は13位ハンブルガーSVとのノルト・ダービー。菅原と長田は揃ってスタメンに名を連ねている。

 前半はホームの声援を受けるハンブルガーSVが6割以上のボール保持率を記録し、押し気味に試合を進める。ブレーメンは守勢に回る時間が長く、右SBの菅原が高い位置でプレーする機会も限定的に。39分にはボックス左手前からアルベール・サンビ・ロコンガが強烈なミドルシュートを放ったが、ゴール右下隅に飛んだボールはGK長田澪が横っ飛びで枠外へ弾き出した。

 ピンチを凌いだブレーメンは45+1分、敵陣左サイドでボールを奪ったロマーノ・シュミットが素早く中央へ展開し、パスを受けたイェンス・ステージがボックス手前中央から右足を振ると、狙い澄ましたシュートがゴール右下隅に吸い込まれ、先制に成功した。

 後半は一進一退の攻防が続く。58分、ブレーメンはショートカウンターを発動すると、右サイドボールを拾った菅原がファーサイドへ高いクロスを供給。シュミットが折り返しを受けたセネ・ライネンが右足のコントロールショットを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれる。一方のハンブルガーSVは63分、ミロ・ミュハイムが左から上げたクロスをベーカリー・ジャッタが折り返し、最後はサンビ・ロコンガが振り向きざまに左足でゴール左隅へ蹴り込みネットを揺らした。

 追い付いたハンブルガーSVは75分に敵陣右サイドの深い位置でFKを獲得。ファビオ・ヴィエイラが鋭いクロスを供給すると、ルカ・ヴシュコヴィッチが右足のかかとで合わせるアクロバティックなシュートを決め、逆転に成功する。しかし、ブレーメンもすぐさま反撃。失点からわずか3分後に菅原のパスを受けたシュミットがボックス内右から中央へ送り、最後はユスティン・エンジンマーがゴール右下隅へ蹴り込んだ。

 84分にはハンブルガーSVが再び一歩前に出る。ハーフウェーライン付近でボールを受けたミュハイムがボックス手前までドリブルで持ち込み、中央に陣取っていたユスフ・ポウルセンへラストパス。左足のダイレクトシュートはGK長田澪が懸命に伸ばした手に触れることなくネットへ吸い込まれた。試合はこのまま3-2で終了し、ハンブルガーSVがノルト・ダービーを制した。

 次節、ハンブルガーSVは13日にアウェイでホッフェンハイム、ブレーメンは14日にホームでシュトゥットガルトと対戦する。

【スコア】
ハンブルガーSV 3-2 ブレーメン

【得点者】
0-1 45+1分 イェンス・ステージ(ブレーメン)
1-1 63分 アルベール・サンビ・ロコンガ(ハンブルガーSV)
2-1 75分 ルカ・ヴシュコヴィッチ(ハンブルガーSV)
2-2 78分 ユスティン・エンジンマー(ブレーメン)
3-2 84分 ユスフ・ポウルセン(ハンブルガーSV)

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