明治安田J1リーグ第38節、首位の鹿島アントラーズはホームで横浜F・マリノスを2-1で下し、2025年のJ1リーグ王者に輝いた。
鹿島の守護神・早川友基は「言葉にするのは難しいですけど、嬉しいですね。ふとしたタイミングで『もう一回取りたいな』とか、『またここを目指してやっていきたいな』と思える瞬間だったと思うので、しっかりと自分の胸に刻みたい」と鹿島での自身初タイトルを噛み締めた。
レオ・セアラの2得点で試合を優位に進めたが、終了間際の90分+1分に失点。仮にもう1失点し、2位の柏レイソルが勝利すると順位が入れ替わることになる。緊迫感の漂う最終盤について、早川は「得点を取れるチャンスもありましたけど、もう割り切って前で時間を作り、もう一回動かすこと。いい時間の使い方をできたと思う」と振り返るり「そこは以前と比べて成長できた部分かなと思います」とチームとしての成熟を実感している様子だった。
今季はリーグ戦全38試合・3420分にフルタイム出場し、鹿島を頂点へと導く活躍を見せた。7月のE-1選手権では日本代表デビューを果たし、その後も継続的に招集されている。まさに充実一途をたどった2025年。早川は「本当に充実していたなと思います。自分に関わってくれた方々に感謝したいですし、その期待を上回っていけるように、もっともっと成長していきたい」と、さらなる飛躍を誓う。
今月11日に行われるJリーグアウォーズでの“MVP受賞”にも期待がかかる。早川は「取れたら嬉しいですね」と笑みを見せた。
【王座奪還】鹿島アントラーズ 9年ぶり9度目のJ1リーグ優勝!