日本代表のキャプテンとしてワールドカップ出場経験もあるDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)が、FIFAワールドカップ26の組み合わせ抽選会を終えて感想を語った。
2022年のカタールW杯ではキャプテンとしてプレーし、ドイツ代表、スペイン代表を破る快挙を達成。チームはベスト16の壁を越えることができなかったが、世界を驚かせる戦いぶりを見せていた。
FIFAワールドカップ26の開催地でもあるアメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)でプレーする吉田は、組み合わせ抽選会の会場でもあるジョン・F・ケネディ・センターで取材を受け、会場ではコメントを求められることに。「まだオランダしか決まっていなかったので、何を喋っていいかわからなかったです」としながらも、「(出場国の)数が増えたので、グループリーグ自体はそんなに難しくないのかなと思っていましたが、メンツを見たら予選も簡単ではないのかな」と、オランダ代表、チュニジア代表、そしてヨーロッパプレーオフの1チームと同居したグループFの印象を語った。
「ヨーロッパのプレーオフから上がってくるチームは、ポット4でありながら、実力的にはポット2、ポット3の可能性もあるので、リーグがよりタフになった」と語る吉田。ウクライナ、ポーランド、アルバニア、スウェーデンのどこかの国と対戦することとなり、いずれもFIFAランキングでは日本よりも下に位置するが、手強い相手となった。
また、ポット1はオランダ代表に決定。2010年の南アフリカW杯で対戦経験がある欧州屈指の実力国だが、「会場に入る時にちょうど(ロナルド・)クーマンと話していて『良い感じだ』と言っていました。オランダは実力もあるし、経験もあります」とコメント。ただ、「日本人もオランダ人とプレーすることは慣れているので、ヨーロッパの国が多いのは日本にとってはウェルカムかな」とし、全体的には悪い印象はないようだ。
日本代表の選手たちにも、エールディビジでプレー経験のある選手は多く、FW上田綺世は今シーズンすでに14ゴールを決めて得点ランキングでトップに位置。小川航基、板倉滉、渡辺剛がプレーするほか、堂安律や菅原由勢なども経験がある。吉田もVVVフェンロでプレーした経験があり、オランダ代表を指揮するロナルド・クーマン監督はサウサンプトン時代に指導を受けたことも。「オランダというか、(クーマン)監督は基本的に難しいことはしないので、4-3-3のオランダの伝統的な形から、サイドに良い選手がいて中盤にパワフルな選手を置いてという形だと思います。個の部分で対面の選手といかにバトルできるかが大事だと思います」と、相手の情報から日本の戦い方にも言及した。
試合の日程は6日(土)の26時ごろにFIFAが発表する予定。日本の試合会場やキックオフ時間が決定する。