【ニューヨーク、ワシントン時事】トランプ米政権は3日、米国で販売される自動車の燃費基準について、バイデン前政権が決定した内容から大幅に引き下げる方針を明らかにした。各メーカーは厳しい基準を達成する目的で電気自動車(EV)の販売を増やす必要がなくなる。
トランプ米大統領は同日開いた記者会見で、燃費基準の引き下げにより「新車の購入費用を少なくとも1000ドル(約15万5000円)節約できる」と話した。来年秋の中間選挙に向け、自動車価格の引き下げで有権者にアピールしたい思惑がありそうだ。
会見に同席した米自動車大手フォードのファーリー最高経営責任者(CEO)は「顧客の需要に沿った燃費基準にするのは正しい動きだ」と歓迎した。
〔写真説明〕ホワイトハウスで燃費基準引き下げを発表するトランプ米大統領=3日(EPA時事)

