【パリ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシアの侵攻終結に向けた和平案の策定協議の中で「領土問題が最も難しい」と述べ、トランプ米政権との意見の隔たりが依然大きいことを示唆した。訪問先のフランスでマクロン大統領と会談後、共同記者会見で語った。
米国はウクライナに先月提示した和平案に、占領された東部や南部を事実上のロシア領と認める条項を盛り込んだ。領土割譲に断固反対のウクライナは修正を求めているが、結論は出ていない。
マクロン氏は会見で「ウクライナ領の扱いを議論できるのはウクライナだけだ」と擁護。一方、ゼレンスキー氏は和平案の「重要な点」について、トランプ大統領とのトップ会談で決着を図る考えを強調した。
〔写真説明〕1日、パリで共同記者会見を終えたウクライナのゼレンスキー大統領(左)とフランスのマクロン大統領(AFP時事)

