流行語大賞は「働いて働いて」=「トランプ関税」「国宝(観た)」も―表彰式に高市首相、「働き過ぎ奨励の意図ない」

 この1年の世相を反映した言葉を選ぶ「2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、発表された。年間大賞には、日本初の女性首相となった高市早苗氏の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれた。表彰式には高市氏が自ら駆け付け、「皆さまのために貢献したいとの思いがあった」と振り返った。
 大賞となった言葉は、高市氏が自民党新総裁に選出された際のあいさつの一節。「ワーク・ライフ・バランスを捨てる」とも表明し、賛否の声が上がった。
 高市氏は青いジャケットに黒っぽいスカート姿で表彰式に登壇し、「国民に働き過ぎを奨励するような意図はない。強い経済、外交、安全保障、そして豊かな暮らし実現のために頑張る」と語った。健康管理について聞かれ、「朝と夜、湯船に漬かる。至福の時間」と笑顔を見せた。
 トップテンには、1月に復権を果たしたトランプ米大統領による各国への関税引き上げ政策「トランプ関税」や、コメ価格高騰を機に政府が放出した備蓄米で、収穫から3年以上が経過したものを表す「古古古米」が入った。
 アニメを除く日本映画の実写作品で歴代1位の興行収入を更新した映画「国宝」に関する「国宝(観た)」や、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も選出。SNSで話題になったフレーズで、急いで何かをしなければならない様子を表す「エッホエッホ」や、新聞やテレビなどを示す「オールドメディア」も選ばれた。
 選考委員特別賞には、6月に89歳で死去したプロ野球元巨人監督、長嶋茂雄さんの「ミスタープロ野球」が選ばれた。
 新語・流行語大賞は今年で42回目。漫画家のやくみつるさん、コラムニストの辛酸なめ子さん、俳優の室井滋さんら6人の選考委員が30語の候補からトップテンと年間大賞を選んだ。 
〔写真説明〕「2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」で年間大賞に「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれた高市早苗首相=1日午後、東京都千代田区

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