明治安田J1リーグ第37節、川崎フロンターレはホームでサンフレッチェ広島と対戦し、1-2で逆転負けを喫した。川崎Fを率いる長谷部茂利監督は「引退する2人(安藤駿介、車屋紳太郎)、チームを去る2人(チョン・ソンリョン、ジェジエウ)の4人。特に引退を覚悟した2人のために、試合に勝って送り出してあげたかった。悔しいです」と敗戦を悔やんだ。
「試合に勝つためのメンバーを選びました」と長谷部監督。ジェジエウと車屋がセンターバックのコンビを形成し、GK安藤とチョン・ソンリョンの2人がベンチ入り。ホーム最終戦に今季限りで引退、チームを去る計4選手がメンバーに名を連ねた。ジェジエウと車屋のセンターバックのコンビについて、長谷部監督は「期待通りに長所を発揮してくれました。車屋に関しては『なぜ引退するのか』と思うくらい、非常にいいプレーを続けていた」と称えている。
川崎Fは伊藤達哉が12分に幸先良く先制点を挙げたが、以降は広島に攻め込まれる時間帯が続き、前半アディショナルタイムに追いつかれ、56分に勝ち越しを許した。1点を追いかける展開の中、81分にはGK山口瑠伊を下げてチョン・ソンリョンを投入。攻撃的なフィールドプレーヤーもスタンバイしていたが、チョン・ソンリョンを送り出す決断を下した。長谷部監督は「何分に誰を交代するかは決めてはいません」と予定調和の交代ではないと断言。「プレーもそうですし、メンタル的にも選手同士で良い影響がある。ソンリョンが出たら沸いて、空気変わりました。『もしかしたら……』という空気になったと思います(長谷部監督)」。長谷部監督流の「勝つ確率を上げるため」の交代だった。
チョン・ソンリョンは「ケガ以外で途中から入ることはあまりないですが、僕も安藤選手も準備はできていました。安藤選手と一緒に出るという気持ちで試合に入りました」と語る。安藤はピッチに立つことは叶わなかったが、投入直前のベンチではチョン・ソンリョンとこう言葉をかわしたという。「ソンさんが『ごめん』と言ってきたのですが、『いや、全然全然』と。残り10〜15分でしたけど、『ケガのないように』と伝えました(安藤)」。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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