アタマが2種類ある「アルファX」新幹線高速試験車 「次の新幹線に近い」のはどっち? 鉄道技術展で聞いた

JR東日本が新幹線の高速試験車「アルファX」の先頭車の模型を「鉄道技術展2025」で展示していました。ただ、その模型は形状の違う2種類の先頭車が用意されていました。

「アルファX」のアタマが2つあったJR東日本ブース

 千葉市の幕張メッセで2025年11月26日~29日に開催の「鉄道技術展2025」。JR東日本ブースでは、新幹線高速試験車「アルファX」(E956形)について、先頭車の模型を展示して紹介していました。

 アルファXは、JR東日本が北海道新幹線の札幌開業を視野に、360km/hでの営業運転が可能な車両の開発を目的として2019年に製造。10両編成で、2025年現在も東北新幹線で走行試験が行われています。

 ただ、会場にあった先頭車の模型は2種類ありました。それぞれ、何が違うのでしょうか。

 展示場所の向かって左にあったのが、東京寄り1号車の「E956-1」、右にあったのが新青森寄り10号車の「E956-10」です。両者は形状も微妙に異なるのですが、大きな違いは「ノーズ(鼻)」の長さだといいます。

「1号車は既存のE5系1号車の定員を維持しています。対して、10号車は限界までノーズを延ばして、空力抵抗を追求したものです」と担当者が説明してくれました。よく見ると、1号車は側面の客室窓が6つあるのに対し、10号車は3つしかありません。

 そして、このうち1号車が、2030年度に営業運転開始が予定されている「E10系」に近いものだそう。ノーズの長さはE5系と同じく約15mで、E5系とミックスさせたような形状になるといいます。

 他方、1号車のフロント形状は非常に複雑です。特に運転席のガラスがある部分は非常に細くなっていることがわかります。それでいて、先頭部を見ると、そこまで鼻が尖っていません。

 先頭車の断面形状は、大きく上下3段に分かれているといいます。その一番下の部分は、上から見るとむしろ“平べったい”印象です。

 これが、より鼻の長い10号車となると、下段の平べったい形状はより明確で、上から見ると「剣」のような平面形状なのが印象的でした。

 新幹線の鼻先を長くするのは、トンネルに高速で進入する際の衝撃波、いわゆる「トンネルドン」を抑制するための形状ともいわれます。特に、鳥のくちばしに着想を得た500系新幹線の尖ったノーズをイメージするかもしれません。

 しかし、JR東日本の担当者によると、「トンネルドンに対しては、あまり鼻先をとがらせても意味がないとわかったんです」といい、アルファXの先頭車はむしろ、下膨れの形状が「カモノハシ」と呼ばれた700系に近いものだといいます。

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