<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇28日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>
元世界ランキング1位の申ジエ(韓国)は、首位と3打差の6位タイで週末を迎える。今季は「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で国内ツアー通算29勝目を挙げ、国内公式戦2冠、さらには通算30勝の永久シード到達へ準備を進めている。
4アンダー・3位タイから出た2日目は、1バーディ・2ボギーの「73」で順位を落とした。一日を振り返ると「よく頑張りました。アプローチしかしていない」と苦笑い。精密機械のようなショットが持ち味のジエだが、珍しくフェアウェイを外し(4/14)、パーオンを逃す機会(7/18)が多かった。ただ、グリーンを外しても9回パーセーブに成功。世界レベルの技術が光った。
今年で15年連続16回目の最終戦となるジエ。2015年と18年に2勝を挙げており、3位3回、4位と5位が1回ずつと相性は良く、コースを知り尽くしている。しかし、今年はコースコンディションが異なるという。「何回も出ているけどグリーンも、ラフも難しい。この2日間は風の読みが一番難しかった」と話す。
「例年この時期は北の方から風が吹きますが、今年は西の風。今まであまりなかったですね」。
宮崎CCは南北に広がるレイアウトで、北風なら追い風か向かい風かはっきりするホールが多い。だが、西からの風だと横風になるホールが増えるため、「横のアゲンストなのか、フォローなのかとすごく迷いました」とジャッジに迷い、フェアウェイ、小さいグリーンをとらえることに苦戦した。
100ミリ強と例年以上に深いラフも警戒する。「芝が寝た上にボールが止まると、構えたときにボールの後ろにヘッドを置くと動く可能性があるので、ヘッドを浮かしながら構えている」と通常のセットアップが難しい状況だ。
さらに芝は緑と茶色が混在し、それぞれ粘り方が異なるという。「しっかり茶色、しっかり緑じゃないから、微妙。飛ばないかなと思ったら飛ぶし、飛ぶかなと思ったら飛ばない」と繊細な距離感が求められるグリーン周りでは、そのあたりの判断の難しさも感じている。
経験が豊富なだけに、今年の難しさを強く感じている面もあるが、「大丈夫。2日間練習しましたから」と前向き。西風への対応もアップデートした。
「距離が長くないコースだけど、グリーンが小さいのでラフに入れると難しくなる。残り2日、風がどうなるか分からないけど、天気が良さそうなのでグリーンはさらに硬くなる。フェアウェイに置かないとチャンスは作れない」とティショットの重要性を挙げた。
この日はラウンド後、日が傾くまでショット、パッティングの練習を続けた。「練習も仕事ですから。これぐらいはやりますよ」と日課を淡々とこなした。「優勝を考えるのはまだ早い。一日一日を頑張るだけ」。残り36ホール。さまざまな準備を怠らないのがジエの強みでもある。(文・小高拓)
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