【カイロ時事】イスラム組織ハマスの最高幹部顧問のタヘル・ヌヌ氏(50)はエジプトの首都カイロで時事通信のインタビューに答え、パレスチナ自治区ガザの和平計画「第2段階」への移行に向けて、交渉仲介国と「さまざまな考えについて話し合っている」と述べた。トランプ氏が主導する同計画にハマスは否定的立場を取ってきたが、柔軟性を示した。
一方でヌヌ氏は「イスラエルのパレスチナ占領が終わるまで闘争を続ける」と強調。計画の核心であるハマスの武装解除は受け入れない姿勢を示した。
ヌヌ氏を含むハマス代表団は23日、エジプトで情報機関高官との協議に臨んだ。エジプトはこれを受け、25日に同じく仲介国のカタールとトルコとの高官級会合を開催。インタビューは26日に行った。
ヌヌ氏は(1)ガザの暫定統治(2)ハマスの武器を巡る問題(3)ガザに派遣される国際部隊の役割(4)将来的なガザの指導体制―の四項目が主な議題だったと説明。「まだ結論に至っていない。相手方(イスラエルと米国)の考えを待っている」と語り、交渉は時間を要するとの見通しを示した。
ヌヌ氏は、それぞれの項目に関するハマスの立場については交渉中であることを理由に明言を避けた。ただ、ハマスの非武装化に関し、「(協議しているのは)砲火を収め、戦争に戻らないということだ」と指摘した。武器を所有し続けることに含みを持たせた形だ。
イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスの武装解除を実現する」と繰り返している。交渉で決着がつかなければ「手厳しい手法」に出ると述べ、ガザ再攻撃も辞さない構えを示して圧力をかけている。
これに対しヌヌ氏は、「(2023年10月の衝突当初に)ネタニヤフは交渉を拒否し、ハマスを壊滅すると言った。現実は交渉により停戦し、ガザを支配しているのはハマスだ。好きなように言わせておけ」と一蹴。「自衛の用意はできている」と述べ、戦闘が再開した際には応戦する考えを示した。
〔写真説明〕イスラム組織ハマス最高幹部顧問のタヘル・ヌヌ氏=2023年8月、カイロ

