与党、衆院過半数を回復=無所属3氏、自民会派入り

 自民党の鈴木俊一幹事長は28日、衆院会派「改革の会」で活動していた無所属議員3氏と国会内で会談し、3氏が自民会派に合流することで合意した。日本維新の会と合わせた与党会派は計233人になり、衆院(定数465)の過半数を回復した。衆院で与党が過半数に届くのは石破政権当時の昨年10月以来で約1年1カ月ぶり。
 与党だけで予算案を成立させることが可能になり、高市政権の国会運営は安定する見通し。ただ、参院(定数248)の与党の議席は119にとどまり、過半数(125)に6足りない。法案の成立には野党の協力が引き続き必要となる。
 改革の会に所属していた斉木武志氏(比例代表北陸信越ブロック)、守島正氏(大阪2区)、阿部弘樹氏(比例九州ブロック)が28日、自民会派に合流。改革の会は解散した。3氏はいずれも党派は無所属のまま。
 高市早苗首相に近い古屋圭司選対委員長を中心に、自民側が水面下で3氏に会派入りを働き掛けてきた。自民は衆院会派「有志の会」の北神圭朗氏の加入も模索している。
 予算案は憲法の衆院優越規定により、衆院の議決だけでも成立させることができる。野党がまとまれば可決する可能性があった内閣不信任決議案への懸念も薄まる。一方、法案は衆参両院の可決が原則必要なため、野党の賛成が引き続き不可欠。鈴木氏は記者団に「他党との関係を重視しよく話を聞きたい」と述べ、丁寧に国会運営を進める方針を示した。
 3氏はもともと維新に所属し、執行部の党運営を批判して9月に離党届を提出。除名処分となり改革の会を結成した。10月の首相指名選挙では高市氏に投票した。
 維新からは3氏の与党会派入りに反発が出ている。吉村洋文代表(大阪府知事)は府庁で記者団に「政策実現には一歩近づいた」と評価しつつ、「議員辞職して議席を維新に返すのが筋だ。筋が通っていない」と批判した。
 衆院の新たな勢力分野は次の通り。
 自民党・無所属の会199▽立憲民主党・無所属148▽日本維新の会34▽国民民主党・無所属クラブ27▽公明党24▽れいわ新選組9▽共産党8▽有志の会4▽参政党3▽減税保守こども3▽無所属6。 
〔写真説明〕自民党の鈴木俊一幹事長(右端)、古屋圭司選対委員長(右から2人目)との会談に臨む無所属の衆院議員3氏。(左から)阿部弘樹氏、守島正氏、斉木武志氏=28日午後、国会内

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