国宝に指定され、桃太郎伝説ゆかりの地としても知られる吉備津神社(岡山市北区)の本殿・拝殿の再建600年を記念したライトアップが21日、行われた。金色や虹色など、一夜限定の特別な演出に彩られ、境内は幻想的な雰囲気に包まれた。
点灯式には、演出を担当した世界的な照明デザイナーの石井幹子さんらが出席。カウントダウンに合わせてスイッチを押すと、本殿と拝殿が金色の光に照らされ、詰めかけた地元住民らは寒さの中、写真撮影を楽しんだ。石井さんは「どんな風な照明にするか悩んだ。この光が皆さんの心に届いたらうれしい」と話した。
吉備津神社の本殿・拝殿は焼失した後、1425年に再建が完了。1952年に国宝に指定された。【もぎたて便】
〔写真説明〕一夜限定の特別演出でライトアップされた吉備津神社の本殿=21日、岡山市北区

