「北千葉道路」も「新湾岸道路」も“有料”に!? 「とにかく最優先でつくる」方針鮮明に 千葉県が急ぐ理由とは?

千葉県に計画されている「北千葉道路」と「新湾岸道路」。この両路線とも有料道路として整備を加速するよう、千葉県が国へ要望します。

北千葉も新湾岸も「有料道路」に?

 千葉県が2025年11月20日、今年度第1回「千葉県道路協議会」を開催。幹線道路の計画や道路施策などに関する検討を行い、この結果をもとに県は国土交通大臣への要望を実施しました。

 県は成田空港の滑走路延伸や増設を含めた機能拡張を進めており、それに向けた高規格道路ネットワークの整備を検討しています。2026年度には圏央道の大栄JCT~松尾横芝IC間が開通し、東京湾アクアライン方面に通じる新たな空港アクセスルートが形成されますが、もう2本、高規格道路の整備を急ぐ構えです。

 それは、外環道から成田空港までを最短経路で結ぶ計画の「北千葉道路」、ならびに東関東道・東京湾岸道路のバイパスとなる「新湾岸道路」(仮称)です。

 前者は起点と終点側で事業が進められています。後者は事業化されておらず、2024年度から概略ルートや構造の検討に着手したばかりです。ともに完成はまだまだの印象ですが、県は「有料道路事業を活用し、最優先でネットワーク形成」するよう要望します。

●北千葉道路は「高速化」か

 北千葉道路については、外環道から鎌ヶ谷市までの未開通部のうち事業化していない区間の早期事業化、ならびに「国道16号以東のサービスレベルの向上」を挙げています。

 外環道から鎌ヶ谷市までの未開通部は、自動車専用部と一般部で構成され、専用部はNEXCO東日本の有料道路となる計画です。また、既存開通部のうち千葉ニュータウンは掘割の下に専用部(無料)が構築されており、主要交差点と立体交差しています。

 しかし、それ以東の成田市街までの区間は、まずは一般部をつなげている段階。この区間も含めて“高速化”を実現し、財源確保のために有料道路事業を活用しようというわけです。

新湾岸道路は「蘇我~東金~成田」直結!?

 新湾岸道路は、外環道と首都高・東関東道が交わる高谷JCTから東関東道より海側に通すことが想定されています。終点は「蘇我IC周辺」と「市原IC周辺」とされており、途中で分岐する線形となる見込みです。

 うち市原IC周辺までのネットワークは湾岸道路の混雑区間をカバーしますが、蘇我IC付近の終点は、「千葉東金道路と非常に近いところを想定しており、接続させてネットワークをつくる」(千葉県道路計画課)想定だそうです。

 これにより、現在の東関東道~成田空港ルートの南側に並行して、新湾岸道路~千葉東金道路~圏央道~成田空港という高規格ルートが形成されます。

※ ※ ※

 協議会では「成田空港から埼玉や東京北部へ向かう場合も湾岸を迂回している。新湾岸道路と北千葉道路がないと、湾岸はいつまでも混み続ける」との指摘も。県は北千葉道路、新湾岸道路の整備を急ぐことで、東関東道ルート一択となっている東京ー成田の経路の選択肢を増やしたい構えです。

 成田空港の機能強化は、巨大化するアジアの主要空港に対する日本の競争力強化を目的に、国家プロジェクトに位置づけられています。協議会では、各空港のインフラ整備の規模間やスピード感も比較しながら検討が進められ、その結果「とにかく北千葉道路と新湾岸道路は早く整備しなければ」と結論づけられました。

 成田空港の滑走路延伸や新滑走路の供用は2028年度の予定です。北千葉道路も新湾岸道路も、それには到底間に合いませんが、「遅れればアジアの空港の競争に負ける」(千葉県道路計画課)として、一つ一つ、スピード感をもって取り組む構えです。

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