<カシオワールドオープン 事前情報◇26日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7375ヤード・パー72>
元メジャーリーガーで“平成の怪物”として知られる松坂大輔が、主催者推薦で国内男子ツアーに出場する。これまで国内下部ツアーには、昨年の「太平洋クラブチャレンジトーナメント」と「PGM Challenge」(いずれも予選落ち)に出場しているが、レギュラーツアーは今回が初となる。
地方のオープン競技にも出場している松坂は、レギュラーツアーの舞台について「雰囲気や人は違います」と話す。さらに今大会はシーズン残り2試合のうちの1つで、来季のシード権がかかるラストステージ。さらに賞金王争いの最終局面を迎えている大会だ。
「シードがかかっている選手もいますし、賞金王争いをしている選手たちもいるなかで、正直出場するのは申し訳ない気持ちもあります。そういうこともあって、これまで出た試合とは違う緊張感というものを選手から感じる」とも明かす。だからこそ「そのいい緊張感を持ってプレーできたらいいなと思っています」と、自身のモチベーションにつなげたい考えだ。
1999年にドラフト1位で西武ライオンズに入団し、高知キャンプでプロ野球選手としての第一歩を踏み出した。会場となるKochi黒潮カントリークラブには「(キャンプが)休みの日には大体ここに来ていました」とラウンド経験もある。今回は2021年2月以来のプレーだという。「得意コースとまでは言わないですけど、(広いので)好きなほうでした。ただ、風が吹くと難しいのは昔から知っています」。やはり海風には警戒を示す。
そんなゆかりのある地で、プロ野球選手ではなくゴルフの競技者として戦う。「やるからには最初から予選通過というのを諦めてやるわけにはいかない。可能性は限りなくゼロに近いのはわかっています。けど泥臭く。少しでもその目標に近づけるように集中して頑張りたいと思います」。“令和の名勝負”を作り出す。(文・高木彩音)
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