ロシア軍の“先端の尖った”奇妙な練習機が現れスクランブル発進! 領空侵犯を受け警戒強化中のNATO

北大西洋条約機構(NATO)の空軍司令部は2025年11月21日、バルト海上空でロシア軍の Tu-134UBL を迎撃した際の画像を公開しました。

バルト海上空でロシア軍機発見

 北大西洋条約機構(NATO)の空軍司令部は2025年11月21日、バルト海上空でロシア軍の Tu-134UBLを迎撃した際の画像を公開しました。

 NATOなどで「ブラックパール」と呼ばれることもあるTu-134UBLは、短中距離用の双発旅客機であるTu-134の派生型で、Tu-22M戦略爆撃機の搭乗員訓練に用いられる機体とされています。Tu-22Mと同様の尖った形状のノーズコーンが特徴です。

 公開された画像では、Su-30SM2戦闘機とみられる機体に護衛されながら飛行している様子が確認できます。Tu-134UBLが迎撃されるのは 2020年2月以来、2度目とみられます。また、これとは別にSu-24MRが飛行している画像も公開されました。これらの機体はいずれも、11月中旬以降の緊急発進(スクランブル)で捕捉されたものです。

 迎撃はイタリア空軍のユーロファイター「タイフーン」によって実施されました。同機はエストニアのアマリ空軍基地に配備されています。
バルト海沿岸では、ラトビア、エストニア、リトアニアのバルト3国空軍のみでは空域警戒が困難なため、NATO加盟国が持ち回りで警戒飛行を行っています。

 また、NATOはロシアの無人機がポーランド領空に侵入した事案を受け、2025年9月に東部空域の防衛力を強化する「イースタン・セントリー作戦」を発令しました。今回のイタリア空軍機はその作戦の一環としてアマリに配備されており、NATO空軍司令部は「『イースタン・セントリー』は NATO 東側防衛態勢の柔軟性と強固さを高めている」と発表しています。

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