チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節が26日に行われ、コペンハーゲン(デンマーク)とカイラト・アルマティ(カザフスタン)が対戦した。
コペンハーゲンは開幕節こそレヴァークーゼンと引き分けたが、その後は第2節のカラバフ(アゼルバイジャン)戦、第3節のドルトムント(ドイツ)戦、第4節のトッテナム・ホットスパー(イングランド)戦と3連敗し、未勝利が続いている。鈴木淳之介が右サイドバックとして先発出場するこの一戦で、初白星を手にしたいところ。
対するカイラト・アルマティも、同じく4試合で1分け3敗とここまで勝利がなく、状況はコペンハーゲンと同じ。この試合で、初白星を掴むことはできるか。
試合は、立ち上がりからコペンハーゲンがボールを保持しつつチャンスを演出するが、なかなか得点を挙げられないまま試合が進む。一方のカイラト・アルマティも、カウンターから得点の機会をうかがう。
スコアが動いたのは26分だった。コペンハーゲンは自陣でパスをつなげていくと、鈴木淳之介が左サイドへ展開する。このボールを引き取ったマルコス・ロペスがドリブルでボールを持ち運んでから背後のスペースへ絶妙なスルーパスを送ると、抜け出したボックス内左からロバート・シルバがシュート。これはカイラト・アルマティのGKティミラン・アナルべコフに阻まれたが、こぼれ球をヴィクトル・ビャルキ・ダダソンが押し込んで得点。鈴木の見事なサイドチェンジが起点となり、コペンハーゲンが先制点を奪った。
先制したコペンハーゲンはその後も自分たちのリズムで試合を進め、積極的に追加点を奪おうとする。だが、前半はこのままコペンハーゲンの1点リードで終了した。
追加点がほしいコペンハーゲンは59分、ヨルダン・ラーションによるボックス内右からのクロスがカイラト・アルマティのダミル・カサブラットのハンドを誘発し、PKを獲得。これをラーションが自ら沈め、リードを2点差に広げた。
勢いに乗るコペンハーゲンはさらに73分、鈴木の敵陣でのボール奪取からR・シルバがボックス手前付近からシュート。1度は相手選手にブロックされたものの、こぼれ球をR・シルバ再びシュートを試みると、相手選手にディフレクションしながらゴール右に吸い込まれ、コペンハーゲンが3点目を記録。またしても鈴木が起点となり、得点が生まれた。
その後、カイラト・アルマティは81分に意地を見せた。コペンハーゲンのGKドミニク・コタルスキーに対し、ダスタン・サトパエフが果敢にプレスを仕掛けてボールダッシュに成功。そのまま左足でシュートをゴールに叩き込み、カイラト・アルマティが1点を返した。
さらにカイラト・アルマティは90分にもオルジャス・バイベクの得点で1点差にまで詰め寄ったものの、反撃はここまで。試合はコペンハーゲンが3-1で勝利し、今季のCL初勝利を挙げた。なお、先制点と決勝点の起点となった鈴木は79分までプレーした。
次節、コペンハーゲンは12月10日にアウェイでビジャレアル(スペイン)と、カイラト・アルマティは12月9日にホームでオリンピアコス(ギリシャ)とそれぞれ対戦する。
【スコア】
コペンハーゲン 3-2 カイラト・アルマティ
【得点者】
1-0 26分 ヴィクトル・ビャルキ・ダダソン(コペンハーゲン)
2-0 59分 ヨルダン・ラーション(PK/コペンハーゲン)
3-0 73分 ロバート・シルバ(コペンハーゲン)
3-1 81分 ダスタン・サトパエフ(カイラト・アルマティ)
3-2 90分 オルジャス・バイベク(カイラト・アルマティ)
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