箱根登山線の小田原~箱根湯本間で「赤い1000形車両」が復活します。以前の「赤い1000形車両」からデザインが大きく変更されました。
箱根登山電車の「アレグラ号」をイメージ
小田急電鉄は2025年11月26日(水)、箱根登山線の小田原~箱根湯本間で運行する「赤い1000形車両」を海老名車両基地で報道公開しました。11月27日(木)から運行開始となります。
1000形は「銀色の車体に青色のライン」が通常カラーです。今回、小田原駅での視認性を向上させ、乗り換えを分かりやすくすることを目的にカラーリングが変更されました。
赤い1000形は、2009年から2022年にかけて運行されたことがあり、既に運行を終了していたため、今回復活となりました。
以前の赤い1000形はスイス・レーティッシュ鉄道のベルニナ急行をイメージしたものでしたが、今回は箱根登山電車の3000形「アレグラ号」をイメージしたデザインとなり、カラーリングが大幅に変更されています。
新しい赤い1000形の車体は、3000形「アレグラ号」でも採用された鮮やかな赤色「バーミリオンはこね」を基調に、アクセントとして白や黒も配され、引き締まったイメージを与えています。ちなみに、1000形の通常カラーは、車体側面の「odakyu」ロゴが白い文字ですが、赤い1000形は青い文字となっています。
前面が「塗装」側面が「ラッピング」のワケ
外観だけでなく、車内も一部変化しており、窓上広告の部分に箱根の風景写真を展示するフォトギャラリーが設けられています。また、ドアガラスに「箱根フリーパス」や「箱根ナビ」「箱根キャリーサービス」「ODAKYU HAKONE FREE Wi-Fi」といった、箱根の旅行で便利なサービスをPRするステッカーが掲出されています。
小田急箱根の瀬戸政幸 運輸本部課長代理(車両担当)は「今回カラーリングの仕様に関しては、側面がラッピング、前面は塗装としました」と説明します。「前面を塗装とした理由は、走行中に物が飛んできた場合、ラッピングにした場合は剥がれて傷のようになってしまい、全面的な貼り替えが必要になる可能性がありますが、塗装であれば小規模な補修も可能です」と話します。
なお、今回報道公開されたのは1066編成です。来年3月上旬までに1063編成、1064編成、1065編成もカラーリングが順次変更され、赤い1000形は計4編成となります。
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