東京メトロは2025年11月23日(日)、東京都足立区の綾瀬車両基地で一般公開イベント「メトロファミリーパークin AYASE 2025」を開催しました。
南北線車両の車体吊り上げも
東京メトロは2025年11月23日(日)、東京都足立区の綾瀬車両基地で一般公開イベント「メトロファミリーパークin AYASE 2025」を開催。このイベントでは、製造時期によるマイナーチェンジで形態が異なった千代田線の16000系の撮影会などが行われました。
綾瀬車両基地には、車両から部品を取り外して細部まで検査や修繕を行う全般検査が可能な、綾瀬工場が併設されています。綾瀬工場は千代田線だけでなく、有楽町・副都心線、南北線、埼玉高速鉄道の大がかりな車両検査も担当しています。
今回のイベントは、2019年以来6年ぶりの開催となりました。昨年に東京メトロが創立20周年を迎え、さらに株式上場したことを踏まえ、利用者への感謝の気持ちを込めて企画されたといいます。
当日は、約3万人の応募の中から抽選で招待された約1万人が来場。工場に入場していた南北線9000系の車両吊り上げや綱引き、車両洗浄乗車体験(事前予約制)、物販など各種イベントが行われました。
車両展示会場には、千代田線の16000系3編成が集結し、1次車(16102F)・3次車(16116F)、4次車(16128F)が並びました。これらの車両は同一形式のため非常に良く似ていますが、1次車は前面貫通扉が中央にあり、4次車は帯の配色デザインが変更されているなど、細部が異なっています。
千代田線から小田急線に直通する列車の最遠の行先である「伊勢原」のほか、定期列車では存在しない「新松田」や「秦野」といった行先も表示され、鉄道ファンの注目を集めていました。
東京メトロの石田崇 鉄道本部CX・マーケティング部 部長は綾瀬車両基地の一般公開イベントについて、「以前は自由に出入りできるイベントとして開催していましたが、あまりにも人気が高く、周辺の皆様に迷惑をおかけしないよう抽選制にさせていただいた」と説明。「今回は株式を上場してから初めての開催となり、イベントの招待券を足立区のふるさと納税の返礼品としても活用いただいています」と話します。
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