<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇25日◇宮崎カントリークラブ◇6543ヤード・パー72>
来季の米ツアー出場権をかけて12月4日から始まるQシリーズの最終予選会(米アラバマ州マグノリア・グローブGC)に出場する櫻井心那は、インの9ホールを回り、「ラフが深くてメジャーらしい感じ。フェアウェイも結構狭いところがある」と警戒を強めた。ただ、言葉とは裏腹に表情は明るい。前週は4日間とも60台で回り、4位フィニッシュ。2年ぶりの優勝で通算5勝目を挙げた8月の「CATレディース」以来のトップ10に入った。今週もショットの切れ味に手ごたえを感じている。
10月のQシリーズ2次予選会は4日間をトータル14アンダーで回り、トップタイで通過した。帰国直後の「マスターズGCレディース」は右手首痛で初日のスタート前に欠場したが、痛みも今は治まった。「状態は悪くない。自信はあります」と米国のツアーカード獲得に意欲満々だ。
この大会は3年連続3度目の出場で、初出場だった2023年が16位で、昨年は27位。左ドッグレッグのホールが多く、フェーダーの櫻井にはティショットの精度アップがコース攻略の大きなポイントとなる。このコースの自己ベストは23年の初日の「68」。60台はこの一度だけで、「好きか、嫌いかでいえば好きじゃないコース。打ちにくいホールが多くて、難しいから。ロケーションに負けないように、どれだけいいショットを打てるかですね」と穏やかな笑みを浮かべた。
ツアーでは数少ない高麗芝のグリーン攻略も上位進出のカギを握る。同じ高麗芝でも、「ダイキンオーキッドレディス」の琉球GC、「フジサンケイレディス」(今年は中止)の川奈ホテルGC富士コースに比べて芝目がきついといわれる宮崎CCのグリーン。「きょうは少し重かったですね」とチェックを済ませ、2日後の本番に備えた。
「ここで1年を終えることは大きな目標のひとつ」という宮崎で今年もシーズンを締めくくる。これまでと違うのは、来週に“本番”を控えること。「今週は自分との勝負。まずしっかり体調管理すること。いい状態で(Qシリーズに)行きたい。気をつけるのはそこだけです」。大会翌日の12月1日に渡米。国内メジャーのタイトルもかかる今季最終戦は「自信」を「確信」に変える4日間となる。(文・臼杵孝志)
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