中高時代はボランティアで参加 菅楓華が狙う地元V「持っている力を出し切りたい」

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇25日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>

シーズン最終戦の舞台となる宮崎が例年以上に熱くなりそうだ。今季優勝者ら出場できるのはわずか40人のエリートフィールドに、今年は地元出身の永峰咲希、柏原明日架、脇元華、菅楓華の4人が出場。大会史上最多となるチーム宮崎を編成している。
9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で念願のツアー初優勝を果たした菅は、日章学園高時代の同級生だった荒木優奈と練習ラウンド。「実はあまり得意じゃないんです」というコースのチェックに余念がなかった。

プロ2年目の今季は16試合でトップ10に入り、年間女王に輝いた佐久間朱莉の19試合に次いで2番目に多かった。メルセデス・ランキングはルーキーイヤーだった前年の63位から4位に躍進。トッププロに成長して地元に帰ってきた。

「ずっとロープの外から見ていた試合に出られてうれしい。きょうプレーしていて、『こういう感じなんだ』とか思っていました。すごく新鮮な気持ちです」

ゴルフを始めた小学生のころはギャラリーとして観戦に訪れた。中学1年から高校2年まではボランティアとして参加。「一番覚えているのは、2019年に渋野日向子プロの組のキャリングボードを担当したことです。大勢のギャラリーさんがついていたのが印象に残っています」。その年の海外メジャー「AIG全英女子オープン」を制し、一躍時の人となった渋野を間近で見て、「私もプロになりたい。この場所に立ちたい」とプロを目指す気持ちはより強くなった。

念願の初出場。「私、親戚がたくさんいるんですけど、『見に行くよ』ってみんな言ってくれています。今年は宮崎出身の選手が多いので、なんかすごく盛り上がりそうだなぁと思います」。1993年から会場が宮崎に移って以降、地元Vを達成したのは05年と13年の大山志保だけ。目指すは2人目の地元Vだが、「勝って終わるのが一番だけど、順位やスコアというより、今持っている力を全部出し切って、一年を締めくくりたいです」と力を込めた。

MR63位だった1年前は、最終QTに備えて最終調整を行っていた。今年は初日を最終組の1組前から回る。ツアーを代表する選手となって戻ってきた凱旋試合。地元の熱い声援を2025年の大トリを務める力に変える。(文・臼杵孝志)

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