小泉防衛大臣が明言「台湾至近の国境離島に防衛用ミサイル配備します」部隊規模は?

小泉進次郎防衛大臣が2025年11月23日、与那国島を視察し、純国産地対空ミサイル「03式中距離地対空誘導弾」の配備計画を地元町長などに対して説明しました。

 小泉進次郎防衛大臣は2025年11月23日、沖縄県の与那国島にある陸上自衛隊駐屯地を視察し、03式中距離地対空誘導弾(通称「中SAM」)の配備計画が順調に進んでいると述べました。

 与那国島は日本最西端に位置し、台湾から約110kmの場所にある、いわゆる国境離島です。同島への配置は、日本の南西諸島防衛の一環になります。

 03式中SAMは純国産の地対空ミサイル・システムで、首都圏や西日本などに広く配備されています。巡航ミサイルや空対地ミサイルへの対処能力に優れており、重要拠点の防空を担います。また、発射装置やレーダー、統制車両などを含むシステム全体が車載式のため、高速道路などを使って移動できるなど機動性が高いのも特徴です。

 現在調達が進められているのは、巡航ミサイルなど、低空を高速飛行する目標にも対応する能力が強化された改良型(中SAM改)で、すでに沖縄本島に所在する高射特科部隊などで運用が始まっています。

 小泉大臣は視察後、「わが国への武力攻撃そのものの可能性を低下させることが可能」と抑止力強化の意義を強調。一方で、配備によって地域の緊張が高まるとの懸念には、「防衛のための必要最小限」との認識を示しています。

 これまで宮古島や石垣島には03式中SAMが配備されていましたが、それより西側には配備されておらず、安全保障上の空白域となっていました。防衛省では、与那国島に配備予定の中SAM部隊の規模は1個高射中隊としています。

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