クラブ入れ違いで勝敗逆転 ステップ最終戦“前代未聞ペナルティ決着”の詳細をJLPGAが発表

21日に終了した国内女子下部ステップ・アップ・ツアーの今季最終戦「京都レディース」で下された裁定について、主催の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が23日、正式な発表を行った。
同大会は最終日にトータル7アンダーで並んだ藤井美羽と黄アルム(韓国)の2選手によるプレーオフに優勝の行方がもつれこんだ。一時はアルムの優勝で決着したかに思えたが、その後アルムの14本のクラブ規定違反が発覚した。これによりアルムのプレーオフ1ホール目に2打罰が加えられ、藤井の優勝が決まっていた。

その内容について詳細が判明した。プレーオフを終えた2人はカートに乗用しマスター室前に戻ると、カートからキャディバッグを降ろしクラブ確認を実施。この時、アルムのキャディバッグに、アルムが所有するものではないクラブが1本多く入ってることが判明した。これを受け、ゴルフ規則4.1b(14本のクラブの制限)によりペナルティが科された。

ステップ・アップ・ツアーは1組に1人のキャディがつく仕組みで行われており、ラウンド後に2選手とキャディから聞き取り調査を実施。するとキャディから、最終ラウンドの最終18番で、クラブの入れ違いがあったことが確認できた。なお最終日最終組は藤井、アルムに奥山純菜を加えた3人でプレーしていた。

なおプレーオフ開始前にはクラブ確認は行われなかった。2ホールを実施したプレーオフ終了時点では黄が優勝したと思われたが、このクラブ超過によりプレーオフ1ホール目の黄のスコアにペナルティが加算され、『4』(パー)だったものが『6』に。これにより藤井の優勝が決まった―という結末だったことが明らかになった。

【ゴルフ規則4.1b】
14本のクラブの制限:ラウンド中のクラブの共有、追加または取り替え
(1)14本のクラブの制限。プレーヤーは次のことをしてはならない:
・14本を超えるクラブを持ってラウンドをスタートすること。
・ラウンド中に14本を超えるクラブを持つこと。

この制限はプレーヤーによって、またはそのプレーヤーのために持ち運ばれているすべてのクラブを含む。しかし、ラウンドのスタート時にプレーヤーによって、またはプレーヤーのために持ち運ばれている壊れてバラバラになったクラブの一部や組み立てていないクラブの部品(クラブヘッド、シャフト、グリップなど)を含まない。

プレーヤーが14本より少ないクラブを持ってスタートした場合、そのプレーヤーは14本のクラブの制限までラウンド中に追加することができる。プレーヤーが追加されたクラブを待っている間に、どのクラブであっても次のストロークを行った場合、、そのクラブは追加されたものとみなされる。

プレーヤーが14本を超えるクラブを持っていてこの規則に違反したことに気づいた場合、そのプレーヤーは、規則4.1c(1)の手続きによって他のストロークを行う前にその超過クラブをプレーから除外しなければならない。

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