ジュリアーノの“夢”は終わらない…そのスピードで次なる境地へ「一歩、一歩と進むたびに、どんどん大きなっていく」

 アトレティコ・マドリードに所属するFWジュリアーノ・シメオネが、同クラブでの日々に思いを巡らせた。19日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 今、ロヒブランコスの右サイドがアツい。爆発的なスピードに、“父親”と瓜二つの闘志を兼ね揃えたジュリアーノ・シメオネは、ここまでの公式戦19試合に出場し3得点6アシストを記録。サラゴサとアラベスでの武者修行を経た22歳は、“シメオネ”という名前によってこの地位を得たのではないことを、自身の足で辿り着いたことを証明し続けている。

 トップチーム2年目でレギュラーに定着したジュリアーノ。最大の魅了は、リーグトップレベルと言われるスピードだ。「父親はそれほど速くなかったけど、その秘訣は?」と問われた“末っ子”は、「そうだね(笑)…スピードと走り方のテクニックにはかなり力を入れているんだ。小さい頃から走るのが大好きで、トレーニングもずっと楽しんでいた。技術的な部分だと、腕の振り方や脚の瞬発力に関わる、あらゆることを鍛えている。そうすることで、ピッチ上で可能な限り速く走り、アドバンテージを得られるからね」と告白。続けて「僕は日々、トレーニングで成長するために、より優れた選手になるために努力している。アトレティコに100パーセントの力を注ぎ、常に最高のチームであることに貢献したい」と意欲を燃やした。

 そして、ジュリアーノはアトレティコ・マドリードに対する愛情を口にする。かつては、旧本拠地『ビセンテ・カルデロン』でボールボーイも務めるなど、幼少期から身近に感じていたクラブであり、なにより父親がプレーし、指揮を取る憧憬のクラブでの日々について、「アトレティコに加入することは、とても遠い夢のことだと思っていた。まさか、自分がトップチームでプレーできるなんてね。確かに、この夢のために毎日努力し続けていたけど、今、アトレティコのユニフォームを着ていることは想像もできなかった。これを叶えられたことが本当に嬉しい。これからもここで続けていきたいと思っている」と次なる目標は、この赤と白のシャツを長く着続けることだと語った。

 さらに、もうひとつの大きな夢に目を輝かせるジュリアーノは、「アトレティコで何かを勝ち獲れたら…僕にとって夢が叶うんだ。ずっと、ここでプレーすることを夢見てきた。一歩、一歩と前に進んで行くたびに、夢はどんどん大きくなっていく。だから次は、いつの日か、それにも辿り着けることを願っている」とメジャータイトル獲得に向けた、決意を述べている。

 ジュリアーノは、“走り方”を知っている。「一歩、一歩」と進んだ先で辿りついた今、クマとヤマモモの木が描かれた、エンブレムを左胸に付けているのだから。そして、次なる夢へ。右サイドのギアが、また一段と上がる。

externallink関連リンク

●バルサ、ついに『カンプ・ノウ』帰還! 22日のビルバオ戦が改修後初開催に●心配は杞憂に終わる…GKオブラクが代表活動で負傷も重傷回避、週末のリーグ戦出場は「不可能ではない」●J・ガルシアに続きハフィーニャも復帰へ前進か…全体練習に部分合流、ビルバオ戦出場の可能性も?●ビルバオに朗報! 離脱中のサンセトがグループ練習に復帰…ニコとともに“Wエース”がバルセロナ戦へ●ベンゼマ、“レアル復帰”の可能性に見解「それは起こり得る」…鍵となるのはペレス会長の存在か
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)