スコットランド、最終節の後半ATにドラマ! デンマーク撃破で順位逆転…7大会ぶりのW杯本大会へ

 FIFAワールドカップ26欧州予選・グループCの最終節が13日に行われ、スコットランド代表とデンマーク代表が対戦した。

 ここまで5試合を消化したグループCで3勝2分を記録し、無敗を維持して首位に立つデンマーク代表。対するスコットランド代表も勝ち点差「1」の2位につけており、最終節ではワールドカップ出場権を争う両国の“直接対決”が実現した。

 試合は開始早々の3分にスコットランド代表がスコアを動かす。1度は相手ボックス内でボールを奪われたものの、素早いトランジションから右サイド深くで即時奪回に成功。ベン・ドークが左足に持ち替えてクロスを入れると、ゴール正面で待つスコット・マクトミネイが豪快なオーバーヘッドを披露する。鮮やかな“ゴラッソ”でホームチームが先制した。一方のデンマーク代表も、センターフォワードのラスムス・ホイルンドを中心にスコットランド代表を脅かすが、複数のチャンスを仕留めきれずに前半が終了。スコットランド代表がリードを保ってハーフタイムに突入する。

 そんななか、53分にボックス右角でドリブル突破を仕掛けたグスタフ・イサクセンが相手選手と交錯。VARの介入によりファウルの位置がペナルティエリア内と判断され、デンマーク代表がPKを得る。プレッシャーのかかる状況でホイルンドがキックを沈め、アウェイチームが追いついた。しかし、直後の61分にラスムス・クリステンセンが2枚目の警告で退場となり、デンマーク代表は10人での戦いを余儀なくされる。

 すると、ここからゲームは怒涛の展開へ。本大会へ勝利必須のスコットランド代表が78分に勝ち越すが、引き分け以上が求められるデンマーク代表も82分に同点弾をマーク。それでも後半アディショナルタイム、相手のクリアをダイレクトで振り抜いたキーラン・ティアニーが3度目の勝ち越し弾を決める。

 結局、その後に1点を加えたスコットランド代表が4-2で勝利し、デンマーク代表との死闘を制した。これにより最終節で順位を逆転させたスコットランド代表が7大会ぶりのワールドカップ出場を決めた。併せてデンマーク代表のプレーオフ進出も確定している。

【スコア】
スコットランド代表 4-2 デンマーク代表

【得点者】
1-0 3分 スコット・マクトミネイ(スコットランド代表)
1-1 57分 ラスムス・ホイルンド(PK/デンマーク代表)
2-1 78分 ローレンス・シャンクランド(スコットランド代表)
2-2 82分 パトリック・ドルグ(デンマーク代表)
3-2 90+3分 キーラン・ティアニー(スコットランド代表)
4-2 90+9分 ケニー・マクリーン(スコットランド代表)

【動画】ティアニーの“後半AT”劇的決勝弾!

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