“キャメロン女子”脇元華が使う、日本ツアーで使用者3人というプレミアパターとは?

「伊藤園レディス」でトータル16アンダーとし、逆転でプロ8年目にして悲願のツアー初優勝を果たした脇元華。彼女はツアーでもほとんど見かけない珍しいパターを使用しているということで、詳しく話を聞いた。
脇元が使用しているのは、ツアーオンリーモデルの『スコッティ・キャメロン P5・SSS』。SSSは「スタジオ・ソフト・ステンレス」の略で、柔らかい打感と適度な手応えを兼ね備えた素材を採用したマレット型モデルだ。

「打ってみたら意外と良かったんですけど、パッティングコーチの子から『華さん、それ”P5”ですか? 男子プロでも欲しいと言っても手に入らないのに、なんで持ってるんですか?』と言われて。そこでこのパターの貴重さを知って、『絶対大事にしよう』と思ったんです」(脇元)

『P5』はポケットバックと呼ばれるモデルで、マレット型のソールがラウンドしているのが特徴だ。

「脇元プロはいわゆるずっとキャメロンを使い続けてくれている”キャメロンユーザー”。以前は『GOLO6』のマレット型のセンターシャフトを使っていましたが、ここ2〜3試合はベンドネックであるマレット型『P5・SSS』を使用しています」(スコッティ・キャメロン・レップ)

では、このパターはなぜ貴重なのか。かつて『P5』というモデルは市販されていたが、現在はツアー専用としてしか存在しない。『P5』の『GSS(ジャーマン・ステンレス・スチール)』モデルもかつてはあったが、すでに供給は終了しているという。

「ツアー用として『P5』のヘッドを新たに復活させようと制作したのがこのモデルです。数が非常に少なく、キャメロンユーザーの中でも長くブランドを使っている選手にしか渡していません。日本ツアーでは、男子で1〜2人、女子では脇元プロにしか作っていない希少モデルです」(スコッティ・キャメロン・レップ)

ミスヒットに強い点に加え、ベンドネックのため完全なフェースバランスではなく、ヘッドを適度にターンさせて球をつかまえる感覚を得られるのも特徴。さらに、手にしっかりと打感が伝わり、イメージどおりのタッチが出しやすいメリットもある。

脇元を初優勝へ導いたキャメロン・パター。まさに一度は打ってみたい逸品だ。

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