10月の中古クラブランキングのアイアン部門は、やさしく打てる軟鉄鍛造『スリクソン ZX5 Mkll』が2カ月連続で1位を獲得。各モデルの人気の理由や気になる価格など、現在のトレンドをゴルフパートナー藤沢長後店の店長を務める島田辰也店長とチェックしていこう。
2カ月連続で1位となったのは、『スリクソン ZX5 Mkll』だ。かつては山下美夢有、安田祐香も使用した軟鉄アイアンである。
「『スリクソン シリーズ』はアイアンがすごくいいんですね。あまり大きすぎず小さすぎないヘッドがいいので、『スリクソン ZX5 Mk II』を使っています。ソールの滑りもいい点も気に入っています」と山下は絶賛していた。また安田は、「構えてイメージが出るというか、難しいヘッドは選ばないです」とやさしい軟鉄アイアンにゾッコンだった。
発売は2022年で、昨今の軟鉄人気の流れを作ったモデル。見た目の良さはもちろん、打ってみるとこれまでの軟鉄アイアンのイメージを変えてくれる性能が感じられる。
「プロや上級者がこぞって使う軟鉄鍛造アイアンは、スイートエリアが狭かったり、ボールが上がりにくかったり、難しいアイアンでした。『ZX5 Mkll』は、そんな軟鉄アイアンのハードルを下げたモデル。アイアンらしいフォルムで見た目のカッコ良さがありながら、打ってみると、球が上がってミスにも強く、幅広いゴルファーが『これなら使える』と自信が持てます」と島田店長。軟鉄鍛造特有の打感の良さも、もちろん備えている。平均販売価格は中古の6本セットで8万円からだ。
2位はテーラーメイドの『STEALTH』、3位はダンロップの『ゼクシオ10(2018年モデル)』と先月と同じ顔ぶれとなった。
どちらもアベレージゴルファーをターゲットとしたモデルで、飛距離と寛容性のバランスに優れている。
「両者とも、安心感のあるヘッドサイズで、ソール幅が広く、ややグースもあるのでダフリに強く、球もつかまりやすいので経験が浅いゴルファーから、クラブにやさしさを求めるゴルファーまで幅広くおすすめできます。『STEALTH』はスチールシャフト、『ゼクシオ10』はカーボンシャフト装着モデルが多いので、シャフトの好みで選ぶことができます。多少ミスヒットしても、グリーン近くまで飛ばせるので、スコアを縮められる、結果を出せるアイアンだと思います」。平均販売価格は中古で6本セットで、『STEALTH』が50,000円から、『ゼクシオ10』が40,000円から。
ベスト3以外では、6位のピン『i525』がおすすめだ。
「コンパクトなヘッドサイズでトップブレードも薄く、すっきりとした印象で構えやすいです。7番でロフト29度の中空構造や反発力のあるフェースは飛距離も期待できます。かっこいいのに、打ってみたら飛距離が出て、高い満足感が得られます」。平均販売価格は中古でスチールシャフト5本セットで55,000円から。
次のプレーが待ち遠しくなる、そんなアイアンセットを見つけたい!
【2025年10月の中古クラブランキング(アイアン編)】
1位 ダンロップ スリクソン ZX5 Mkll
2位 テーラーメイド STEALTH
3位 ダンロップ ゼクシオ10(2018年モデル)
■解説
ゴルフパートナー藤沢長後店 島田辰也店長
しまだ・たつや/ゴルフパートナー独自の社内認定制度「中古クラブアドバイザー」は、クラブの価値を正しく見極め最適な提案をするエキスパート。欲しいクラブがあれば「まずは相談してみて」と、予算に応じてベストなクラブを見つけてくれる。
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