ベルギー代表、W杯出場権獲得は最終節に持ち越し…敗退が決定したカザフスタンと敵地でドロー

 FIFAワールドカップ26欧州予選・グループJ第9節が15日に行われ、ベルギー代表は敵地でカザフスタン代表と対戦した。

 ベルギー代表は今予選において、ここまで4勝2分と無敗をキープ。今節は2位につける北マケドニア代表の試合が組まれていないこともあり、勝利すれば他会場の結果を待つことなく、来年に北中米3カ国での共催を控えた本大会への出場権を獲得することができる。そんな今節は、ここまで2勝1分4敗の成績で、既に予選敗退が決まっているカザフスタン代表のホーム『アスタナ・アリーナ』に乗り込んだ。

 試合は序盤の9分に動く。ベルギー代表の陣内でアルトゥール・テアテのパスが短くなった隙をダスタン・サトパエフが見逃さず、ボールを奪ってドリブルをスタート。緩急のあるドリブルでコニ・デ・ヴィンターを振り切ると、左足でGKマッツ・セルスが守るゴールを射抜いてみせる。来年夏にチェルシー加入が内定している若きアタッカーの一撃で、カザフスタン代表が先手を取った。

 前半はこのままカザフスタン代表の1点リードで終了。後半に入ると立ち上がりの48分、敵陣右サイド高い位置でボールを持ったティモシー・カスターニュがクロスボールを上げると、ボックス内へ走り込んだハンス・ヴァナケンがヘディングシュートを沈め、ベルギー代表が試合を振り出しに戻した。

 逆転まで持ち込みたいベルギー代表はその後、キャプテンマークを巻くヴァナケンが2度にわたってシュートまで持ち込む場面を作ったものの、なかなか決定機の数を増やせない。77分には後ろからジェレミー・ドクを倒したイスラム・チェスノコフにレッドカードが提示され、ベルギー代表は終盤の時間帯を数的優位で戦うことができたが、これ以上の得点を奪うことはできなかった。

 試合は1-1で終了し、ベルギー代表は2次予選(プレーオフ)に進む2位以内に入ることこそ決めたものの、4大会連続15回目となる本大会出場は最終節に持ち越しとなった。

 次節は18日に行われ、ベルギー代表は既に敗退が決まっているリヒテンシュタイン代表と対戦。同試合を勝利すれば、他会場の結果を問わずに本大会出場が確定し、引き分け以下で終えた場合は、北マケドニア代表対ウェールズ代表の結果に委ねられる。一方で、カザフスタン代表は最終節に試合が振り分けられておらず、欧州予選の戦いはベルギー代表相手のドローで終了した。

【スコア】
カザフスタン代表 1-1 ベルギー代表

【得点者】
1-0 9分 ダスタン・サトパエフ(カザフスタン代表)
1-1 48分 ハンス・ヴァナケン(ベルギー代表)

【ゴール動画】ヴァナケンが同点弾も、ベルギー代表は勝ちきれず

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