チームアドミラルの絆? 小平智が畑岡奈紗から受け取った「あと2勝」の意味

<三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目◇14日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

5位から出た小平智が4バーディ・1ボギーの「67」をマーク。首位と1打差のトータル7アンダー・2位タイと絶好の位置で折り返した。先週の「TOTOジャパンクラシック」では親交のある畑岡奈紗が優勝。「おめでとう」と連絡を入れると「あと2勝ですね」という返事があったとか。果たしてのその意味するところは?
「物足りない感じではありましたけど、落ち着いて無理のないゴルフができていると思います」。小平はこの2日間をこう振り返った。目指していたのは1日5アンダーのトータル10アンダー。「『ベイカレント』からずっと調子が上がってきているので、自分の思ったようなゴルフはできています」と状態がいいだけに、目標に足りなかった3打が悔しかったようだ。

米ツアーの2次予選会(12月2日~)が控えており、国内ツアーは来週の「ダンロップフェニックス」が自身の今季最終戦となる予定。現時点で賞金ランク7位。フェニックス終了時点で賞金ランクトップに立ち、最終予選会から参加するというルートも残されている。これについては「ワンチャンスあるかなとは思うんですけど、そこは意識せず、2次からという気持ちでやってますね」と話した。

2018年「RBCヘリテージ」での優勝をきっかけに、2023年までの6年間は米ツアーでプレーした。「(平田)憲聖がボクのフロリダの家に泊まって一緒に練習したこともあるし、河本力くんや生源寺(龍憲)くんも予選会のことを聞きに来てくれる。行きたいと思う子がいて、ボクに聞きに来てくれるならなんでも協力するつもりでいます」。その経験を伝える立場である一方で、自身が米ツアーで戦い続けたいという思いが何よりも強い。

男女の違いはあれど、畑岡は同じ時期に米ツアーで戦ってきた仲間。「アメリカの自宅が近所で、ホームコースも同じ。一緒に回ることも多いです。一番一緒に回ってる選手なんじゃないかな」。加えて同じAdmiral(アドミラル)のウェアを着てプレーする選手でもある。

「Admiralの方がチームで5勝したら、契約選手全員をハワイに連れ行ってくれるんです。今のところ、こっちゃん(堀琴音)、ボク、奈紗ちゃんが1勝ずつで3勝なんですよ」。これが畑岡から返ってきた「あと2勝ですね」という言葉の意味。小平からは「頑張ろう」と返し、健闘を誓い合ったという。

予選ラウンドで足りなかった3打を取り返すべく「目標は20アンダー」。これがクリアできれば優勝に手が届くはず。予選会に向けて勢いをつけるという意味でも、オフのハワイ行き実現に向けても、大きな1勝になるに違いない。(文・田中宏治)

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