「TOTOジャパンクラシック」で3年ぶりの米ツアー7勝目を果たした畑岡奈紗。彼女が使用するアイアンシャフトは最近女子ツアーで流行しつつあるモデル。その詳細をレポートしたい。
畑岡は、6~9Iで『スリクソン ZXi7』を使用し、『N.S.PRO 850GH S』を組み合わせている。このシャフトは、桑木志帆、河本結、佐久間朱莉、安田祐香などショットメーカーがこぞって使っているが、一体なぜだろうか?
「女子プロは、ドライバーで50グラム台のシャフトを使用する選手が多く、重量フローを考えるとアイアンでは80グラム台が最適です。その意味で人気となっているのが『N.S.PRO 850GH』です。一般的には『N.S.PRO 950GH』が定番ですが、実は先端のしなりが多くなります」(クラブフィッター吉川仁氏)
このモデルの特徴はまず、手元のステップが二重で粘りが生まれることだ。切り返しでヘッドが暴れず、全体的にしなるのでタメが作れて操作性もいいという。
また、軽量スチールだが、先端の剛性がしっかりしている点も見逃せない。弾道の強さや方向安定性も高い。しなりやすい『N.S.PRO950GH』より挙動は安定するという。
「全体がしなってタイミングを取りやすい『N.S.PRO 850GH』が重量的にも、特性的にも女子プロにドンピシャですね。シャフトが遅れて当たり、アイアンが打ち込みやすくなるので、アマチュアにもおすすめですよ」(吉川仁氏)
アイアンショットに悩むシニアゴルファーなどは一度試してみてみるといいかも?
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