副賞の旅行券で仲間に恩返し 24歳・島袋ひのは初Vで次週の“500万円大会”滑り込み「一発狙います!」 【マイナビネクストヒロインツアー】

<Dormy Ladies Cup 最終日(一日競技)◇11日◇上野原カントリークラブ(山梨県)◇6190ヤード・パー72>

「幸せです」。沖縄県出身の24歳・島袋ひのが、昨年から参戦するツアーで初勝利の味を噛みしめた。自己ベストとなる9アンダーの「63」は、2019年に発足した『マイナビネクストヒロインツアー』のツアーレコードにもなる“おまけ付き”だった。
2番のバーディから快進撃がスタートした。すると「ティショットで左に置ければ狙える」と言った3番パー5で、残り160ヤードからの2打目を6番アイアンでツーオンさせ、手前7メートルからのイーグルパットが決める。勢いそのままに、この後も7個のバーディを積み上げることに成功。「常にこのツアーで優勝したいと思っていた」。そんな願いを成就させた。

今大会が今季8試合目だったが、それ以前の試合は9位が1度あっただけで、優勝争いには絡んでこなかった。だが「調子はよくなってきていた。最近はカップをあまり見ないで、(クラブの)通るところを意識するパッティングのフィーリングがよくなっていました」という“予兆”はあった。

ビジネスホテルのドーミーインやリゾート宿泊施設などを展開する共立メンテナンスが、今回の冠スポンサーだった。そんな同社ならでは副賞にも、“初優勝”と同じくらい目を輝かせた。1泊2食付きの『共立リゾート宿泊ギフト券』をゲット。

「去年のこの大会で優勝した島田紗(しまだ・すず)と、この副賞で旅行に行ったのは私です(笑)。那須に行ったたんですけど、すごく楽しかった。それで紗と『今年もどちらかが(副賞を)取ろうね』って話をしていたんです。“恩返し”ができそうです」

「大好き」と話すサウナや温泉で、仲間と過ごすのんびりとした時間。それを今年も堪能できることが楽しみだ。

ただ、その前に“もう一仕事”残っている。この優勝で来週20日からのシーズン最終戦「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル」出場権を手にした。優勝賞金500万円が懸かる大会はポイントランク上位30人や、今季優勝者、ツアーに出ていた最終プロテスト合格者のみが出られるフィールドだが、そこに“滑り込んだ”。

「(最終戦出場権を懸けた)予選会に出るつもりでした。(ポイントランク的に)優勝するしかなかった。最終戦に出たくて、みんなこのツアー戦っている。一発狙います!」

2020年の「ゼビオグループ チャレンジカップ」での山田彩歩(現JLPGAツアー選手)と、昨年の「Sky New Try Ladies Cup」で竹原美悠が打ち立てたツアーレコード「64」を1打更新し、多くの仲間たちからはそれを称える言葉も投げられた。ご褒美旅行をさらに豪勢にする500万円を手にし、一息入れた後、来年のプロテスト合格へ向けたオフに突入するつもりだ。(文・間宮輝憲)

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