スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、同代表チームから離脱したFWラミン・ヤマル(バルセロナ)について言及した。11日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
ここまで4試合を消化したFIFAワールドカップ26欧州予選・グループEで開幕から4連勝を飾り、11月シリーズではジョージア代表とトルコ代表と対戦するスペイン代表。現在、2位のトルコ代表とは勝ち点差「3」のため、15日に行われるジョージア代表戦の結果次第では、13大会連続17回目の本大会出場が確定する。
そんななか、スペインサッカー連盟(RFEF)は11日、招集メンバーに名を連ねていたヤマルが代表チームから離脱することを発表。離脱の理由については、「代表メディカルスタッフへの連絡なしに恥骨痛の治療を行った。医師からの報告書には7~10日間の休養が勧告されていた」と説明している。
スペインラジオ『REN』のインタビューに応じたデ・ラ・フエンテ監督は、「このような状況は経験したことがない」とコメント。ヤマルがトレーニングキャンプ初日に代表のメディカルスタッフに知らせることなく治療を受けていたことへ驚きを示しつつ、「これは代表チームの管理外で行われた処置であり、起こるべくして起こったことだ。受け入れるしかない」と語った。
さらに、「私もみんなと同じように驚いた。何の知らせもなかったし、詳細も知らなかった。コンディションに関することなので本当に驚かされた」と自身がヤマルの治療を把握していなかったことを強調。「彼は直近3試合で90分間プレーしており、完璧なコンディションだと判断した」と招集を決断した理由を明かしている。
一方で、「(バルセロナと)対立なんてない。両者にはそれぞれの立場があるが、目指すところは同じだ。私たちは常にクラブと協力しており、コンディションを最優先している」と関係悪化を否定。そのうえで、「クラブでプレーするのと同じように代表でもプレーすべきだ。代表に来たくない選手などいない。むしろ、招集されないと怒る選手ばかりだ。私の決定を尊重してほしい」と主張した。
また、ヤマルとの関係性についても言及。「昨日も彼と話をした。午後から夜までずっと一緒にいたし、今朝も一緒にいた」と明かしつつ、「彼は代表チームに残りたいと望んでいた」とヤマルの意思を代弁している。
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