米国女子ツアーを統括するLPGAは先週、2026年シーズンの新規大会としてサウジアラビアの国営石油会社、“アラムコ”がタイトルスポンサーとなる「アラムコ選手権」(4月2〜5日・ネバダ州ラスベガス)の開催を発表したが、今度は元LIVゴルフでグローバルパートナーシップの責任者だったモニカ・フィー氏をツアーに迎え入れることを発表した。
フィー氏はLPGAツアーのチーフセールス&パートナーシップオフィサーに2026年1月6日に就任。パートナーシップとの戦略を統括し、公式マーケティング提携、大会タイトルスポンサー、その他のコマーシャル資産を通じて収益拡大を担当するという。
「モニカは並外れたエネルギーの持ち主。ゴルフとチームのリーダーシップで結果を出す実績で知られている」と7月にLPGAツアーのコミッショナーに就任したクレッグ・ケスラー会長は信頼を示す。「LPGAツアーのビジネスの勢いとグローバルな影響力をさらに高めていく中で、彼女のビジョンと実績は、重要なパートナーシップを獲得し、組織の新たな成長を促すリーダーとなるだろう」と絶賛は止まらない。
フィー氏の経歴は華麗で、21年のLIVゴルフ開幕前に移籍する以前は、アスリートやスポーツタレントのエージェントとして知られる「CAAスポーツ」に15年在籍。そこでの実績は米ビジネス雑誌の『アドウィーク』で「もっともパワフルな女性」に選出されているほどだ。
フィー氏はリリースの中で「LPGAツアーは、その歴史上でもっとも大きな転換期を迎えている。その勢いはさらにグローバルに発展する大きなチャンスでもある。女子ゴルフをさらに発展させるため、世界中の主要ブランドと結びつけることで、新たな時代へと飛躍したい」とコメントを発表した。(文・武川玲子=米国在住)
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