セリエA第11節が9日に行われ、インテルとラツィオが対戦した。
クリスティアン・キヴ新監督のもとでスクデット奪還を目指すインテルは、前節終了時点で首位ナポリと「1」ポイント差の2位に位置。第8節ではそのナポリとの上位対決に敗れたものの、その後はチャンピオンズリーグ(CL)含めて公式戦3連勝としっかり立て直している。一方のラツィオは開幕後の4試合で3敗と不安定なスタートを切ったが、その後は6戦無敗と好調を維持。8位まで順位を上げた中、今節は敵地に乗り込み今シーズン初の連勝を目指す。
開始早々の3分にスコアが動く。アレッサンドロ・バストーニが高い位置でグスタフ・イサクセンにプレッシャーをかけてボールを奪い、そのままボックス内左のラウタロ・マルティネスへラストパス。アウトサイドにかかったシュートがゴール右上隅に吸い込まれ、インテルが幸先良く先制した。
早々とリードを許したラツィオは18分、大きなサイドチェンジからマッティア・ザッカーニがボールを引き取りフィニッシュまで持ち込んだが、シュートは枠の上へ外れる。前半の中盤以降はインテルがトランジションの局面でラツィオを凌駕し、主導権を握ったまま試合を進める。25分には右サイドを持ち上がったニコロ・バレッラが絶妙なクロスを上げ、ファーサイドから飛び込んできたルカ・スチッチがボレーで合わせたが、惜しくも枠の右へ外れた。
1点リードで前半を終えたインテルは62分に追加点を奪う。自陣右サイドでカルロス・アウグストがボールを奪い、バレッラから左に開いたラウタロへと繋いでカウンターを発動。ラウタロは前方へ走り込むフェデリコ・ディマルコを使うと、グラウンダーのクロスにアンジェ・ヨアン・ボニーが合わせてネットを揺らした。その4分後にはピオトル・ジエリンスキが強烈なミドルシュートを沈めたが、攻撃の起点になったプレーがハンドだったとして得点は認められなかった。
2点を追いかけるラツィオは77分、ボックス右角付近でFKを獲得するも、ペドロの柔らかいクロスに合わせたマリオ・ヒラのヘディングシュートは惜しくも右ポスト直撃。87分にはルカ・ペッレグリーニがザッカーニとのパス交換でボックス内左へ侵入したが、至近距離からのシュートはGKヤン・ゾマーにフロックされた。試合はこのまま2-0で終了し、3連勝を飾ったインテルがセリエA首位に浮上した。
次節は23日に行われ、インテルはミラン、ラツィオはレッチェといずれもホームで対戦する。
【スコア】
インテル 2-0 ラツィオ
【得点者】
1-0 3分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
2-0 62分 アンジェ・ヨアン・ボニー(インテル)
【ハイライト動画】インテルは2発完勝でセリエA首位へ!
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