ラ・リーガ第12節が9日に行われ、セルタとバルセロナが対戦した。
開幕後の7試合を6勝1敗で終えたバルセロナだが、第8節でセビージャに大敗すると、ジローナ戦の辛勝を挟んで行われたエル・クラシコでレアル・マドリードに完敗。前節はエルチェを3-1で下したが、チャンピオンズリーグ(CL)でクラブ・ブルッヘと3-3で引き分けるなど、負傷者続出の中でやや不安定な戦いが続く。首位のレアル・マドリードは今節ドローに終わり連勝がストップ。勝ち点差を縮めるためにも、12位セルタを相手にしっかり白星を掴みたいところだ。
前半は激しい点の取り合いに。開始早々の7分、バルセロナはフェルミン・ロペスのミドルシュートがマルコス・アロンソのハンドを誘発してPKを獲得すると、これをロベルト・レヴァンドフスキが沈めて先制する。セルタの反撃は失点からわずか1分後、セルヒオ・カレイラがボルハ・イグレシアスとのワンツーで相手ハイラインを破り、GKヴォイチェフ・シュチェスニーとの1対1を冷静に制した。
追い付かれてからやや落ち着かない展開が続いたバルセロナだが37分に勝ち越しに成功。マーカス・ラッシュフォードが左から上げたクロスにレヴァンドフスキが巧みに合わせてネットを揺らした。そのわずか6分後、またもやハイラインの背後を突いたフェラン・ジュグラが右サイドから中央へ折り返し、イグレシアスがボックス手前中央から豪快なミドルシュートを叩き込む。セルタが再び試合を振り出しに戻した。
このまま前半終了かと思われた45+3分、バルセロナは相手を押し込んだ状態で右から左へと揺さぶり、縦方向に突破したラッシュフォードのグラウンダーのクロスにラミン・ヤマルが合わせて勝ち越しに成功。リードを保って前半を終えた。
後半は撃ち合いとなった前半と打って変わって静かな立ち上がりとなる。1点リードのバルセロナはボールを保持しながら時計の針を進めつつ、機を見て4点目を狙いにいく。73分に左CKを獲得すると、ラッシュフォードのインスイングのクロスはニアサイドのレヴァンドフスキのもとへ。体を捻りながら放ったヘディングシュートは右ポストを叩いてからネットへ吸い込まれ、ハットトリックとなるゴールで貴重な追加点をもたらした。
リードを2点に広げたバルセロナは88分、フェルミンのハイプレスからヤマルに決定機が訪れたが、シュートは右ポストに阻まれてダメ押しゴールとはならず。90+5分にはフレンキー・デ・ヨングに2枚目のイエローカードを提示されて退場となったが、2-4のまま試合を締め括った。この勝利によって首位レアル・マドリードとの勝ち点差は「3」に縮まっている。
次節は22日に行われ、セルタはアウェイでアラベス、バルセロナはホームでアスレティック・ビルバオと対戦する。
【スコア】
セルタ 2-4 バルセロナ
【得点者】
0-1 10分 ロベルト・レヴァンドフスキ(PK/バルセロナ)
1-1 11分 セルヒオ・カレイラ(セルタ)
1-2 37分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
2-2 43分 ボルハ・イグレシアス(セルタ)
2-3 45+4分 ラミン・ヤマル(バルセロナ)
2-4 73分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
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