2025明治安田J1リーグ第36節が9日に行われ、京都サンガF.C.と横浜F・マリノスが対戦した。
前節、鹿島アントラーズとの上位直接対決で試合終了間際に追いつかれた京都は、残り3試合で勝ち点差「5」と逆転優勝の可能性が遠のいた。今節、すでに首位鹿島と2位柏レイソルが勝利しており、京都は引き分け以下ならJ1初優勝の夢が潰える。一方、17位の横浜FMは鹿島が18位横浜FCを下したことで、勝てば降格圏との勝ち点差を「8」に広げ、残留が確定する状況で敵地に乗り込んだ。
横浜FMは16分に決定期到来。スルーパスに抜け出した谷村海那がGKとの一対一を迎えたが、シュートは左に外れた。対する京都も17分に奥川雅也、18分にマルコ・トゥーリオが横浜FMのゴールを脅かしたが、いずれも相手GK朴一圭のファインセーブに阻まれる。
27分、横浜FMにビッグチャンスが訪れる。植中朝日がペナルティエリア内でのファウルを誘ってPKを獲得し、キッカーを務めたジョルディ・クルークスは思い切り左足を振り抜く。しかし、右を狙ったシュートは相手GK太田岳志にコースを読まれて止められてしまう。
それでも、横浜FMは35分に先制する。左サイドでフリーキックを獲得し、キッカーのジョルディ・クルークスがピンポイントクロスを供給。谷村が頭で合わせて押し込んだ。
リードで折り返した横浜FMは、守護神・朴の活躍で京都の反撃を凌ぐと、73分に大きな追加点を得る。敵陣でのボール奪取からショートカウンターを展開。左からのクロスに合わせた天野純のシュートは相手GKに防がれたが、こぼれ球を天野自ら押し込んだ。
後半アディショナルタイム2分、横浜FMが京都にトドメを刺した。スローインに抜け出した植中が、難しい体勢で浮き球に合わせてゴールへねじ込んだ。
試合はこのまま終了し、京都はJ1初優勝の可能性が消滅した。勝利した横浜FMは名門の意地を見せて、自力での残留を達成。シーズン序盤には最下位にまで転落してクラブ史上初の降格もよぎったが、2度の監督交代や夏の移籍市場での積極補強が功を奏して、横浜FCとの残留争いを制した。横浜FMは鹿島とともに、リーグ創設から途切れることなく、34シーズン目の2026-27シーズンに臨む。
次節、京都は敵地で横浜FCと、横浜FMはホームでセレッソ大阪と対戦する。
【スコア】
京都サンガF.C. 0-3 横浜F・マリノス
【得点者】
0-1 35分 谷村海那(横浜FM)
0-2 72分 天野純(横浜FM)
0-3 90+2分 植中朝日(横浜FM)
【ゴール動画】京都vs横浜FM
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