「富士通レディース」で、3年ぶりの優勝を飾った木村彩子。「古いクラブばかりで……」と語る木村が、2016年から愛用するアイアンをレポートしたい。
木村が愛用するアイアンは、2016年モデルの『APEX』だ。シャフトは『N.S.PRO 750GH S』を採用している。バックフェースは、剥げておりかなり年季が入っていることが分かる。
「このモデルの打感が好きなんです。打感が柔らかいだけのモデルは、自分のスイングで飛ばさないといけない感じがする。でも、これはフェースが弾いて飛距離が出るけど、球が喰いつくみたいな。ちょっと矛盾しているんですが……。それに、顔もいいですね。ちょうどいいサイズで中間の大きさ。ボテッとしていないし、シャープなところも好きで、難しさも感じません」
もちろん、ヘッド性能にも満足している。
「トップブレードがちょっと厚くてちょいグースなので、球が上がりやすいし、スピンが入るしつかまりもいい。私はヘッドスピードがないけど、お辞儀するような球(ドロップ)が出ないし、弾くけど、ぶっ飛ばないので、タテ距離が合いやすいですね」
『N.S.PRO 750GH S』シャフトは、軽量でも方向性と上がりやすさを両立させたスチールシャフト。ラインも出しやすいモデルと言える。
一度気に入ったモデルを使用し続ける木村の姿こそ、クラブ選びにおいて大切な姿勢だと感じさせられた。
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木村のセッティングを調査。関連記事【今季優勝の木村彩子は、なぜ2020年モデルのソールが剥げたUTを使い続けるのか?】を読めば、その秘密がわかる。
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