鈴木彩艶所属のパルマ・カルチョがミラン相手に価値あるドロー…2点ビハインドから追い付く

 セリエA第11節が8日に行われ、パルマ・カルチョとミランが対戦した。

 アーセナルのアシスタントコーチとして活躍したカルロス・クエスタ氏を指揮官として招へいしたものの、ここまで1勝4分5敗と苦戦が続くパルマ・カルチョ。チームが不振に喘ぐ中、日本代表GK鈴木彩艶は10試合連続フル出場中で、随所で好セーブを披露している。今節ホームに迎えるのはイタリア屈指の名門ミラン。今シーズンは久々の復帰となったマッシミリアーノ・アッレグリ監督のもと、ここまで6勝3分1敗と好調を維持しており、前節終了時点で首位と「2」ポイント差の3位につけている。

 立ち上がりの12分に試合の均衡が破れる。自陣からカウンターを発動したミランはルカ・モドリッチ、ラファエル・レオンと繋いで前方へ走り込むクリストファー・エンクンクへ展開。落としを受けたアレクシス・サーレマーケルスがボックス手前から左足を振ると、グラウダーのシュートがゴール左隅へ吸い込まれた。さらに21分にはサーレマーケルスがキレのあるドリブルからPKを獲得。レオンのキックは鈴木にコースを読まれたもののネットを揺らし、リードを広げる。

 2点ビハインドを負ったパルマ・カルチョはボール保持率でミランを上回るも、なかなかチャンスを作ることができない。45分には自陣ボックス内でクリアが中途半端になったところからエンクンクに強烈なシュートを打たれたが、ここは鈴木が横っ飛びで弾き出す。するとその直後の45+1分、ボックス右角付近でボールを受けたアドリアン・ベルナベがゴール左上隅へ芸術的なシュートを決めて1点差に詰め寄った。

 後半の立ち上がりは1点を追うパルマ・カルチョが攻勢を強める。50分、縦パスを引き出したベルナベからマテオ・ペレグリーノを経由し、ボックス内左へ走り込むパトリック・クトローネへ展開。ゴール前に絶妙なラストパスが送られるも、わずかにペレグリーノには合わず。62分にはスローインのクイックリスタートからサシャ・ブリチュギが鋭いクロスを上げ、ニアサイドに飛び込んだエンリコ・デル・プラートが頭で押し込み、試合を振り出しに戻した。

 その後はパルマ・カルチョがペースを握ったまま試合が進むが、ミランも70分過ぎから徐々に盛り返していく。76分にモドリッチの縦パスを起点にユスフ・フォファナ、レオンと繋いでクリスティアン・プリシッチが抜け出すが、決定機を生かすことができない。81分にはパルマ・カルチョがFKからチャンスを作るもGKマイク・メニャンが好セーブ。ミランはそこからカウンターを発動し、サーレマーケルスに決定機が訪れたが、フィニッシュの精度を欠いてしまう。

 試合はこのまま2-2で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節は23日に行われ、パルマ・カルチョはアウェイでヴェローナと対戦。ミランはインテルとのミラノ・ダービーに臨む。

【スコア】
パルマ・カルチョ 2-2 ミラン

【得点者】
0-1 12分 アレクシス・サーレマーケルス(ミラン)
0-2 25分 ラファエル・レオン(PK/ミラン)
1-2 45+1分 アドリアン・ベルナベ(パルマ・カルチョ)
2-2 62分 エンリコ・デル・プラート(パルマ・カルチョ)

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