サウサンプトンは6日、スペイン人MFオリオール・ロメウの加入を発表した。
ロメウについてはバルセロナとの契約を2026年6月30日まで残していたものの、今年9月には双方合意のもとでの契約解除が発表されていた。以降はフリーの状況が続いていたものの、新天地はかつて7シーズンにわたって在籍したイングランドの古巣に決定。クラブからの発表によると、契約期間は今シーズン終了時までにあたる2026年6月30日までだという。
完全移籍での加入が決まり、ロメウはクラブを通して、次のようにコメントを発表した。
「本当に喜ばしく思っているし、素直にワクワクしている。このクラブで過ごす初日から、貢献のために全力を尽くす覚悟だ。あらゆる面で、このクラブに復帰できるなんて幸運だと感じるね。自分の持つ最大限の力を発揮する意欲が湧いている」
「このクラブの内側だけでなく、街全体から、敬意と愛を感じているよ。これは特別なことだし、僕は感謝の気持ちしかない。そして今回、このような愛情に対する感謝の気持ちを持ちながら、チームとして良い試合を見せること、良いパフォーマンスを見せること、プロ意識を示すことで、みなさんにお応えできるようにしていきたい。それが今の僕の目標だ。みなさんからこんなにも温かい歓迎を受けると、さまざまな気持ちが湧いてくるし、その愛情を返したいんだ」
「僕がここに戻ってきた事実そのものがすべてを物語っているとは思うが、紛れもなく、僕はここで幸せだった。このクラブで過ごした時間を心の底から楽しんだ。選手としても人間としても、あらゆる面で成長することができた」
「母国でまた新たな経験を積んだ今、僕に取ってある種の故郷でもあるこの場所に戻れるのは、素晴らしいこと。このクラブは僕自身に大きな影響を与えてくれた。できる限り、チームに貢献し、関わり続けたいと思っている。このクラブに関わる人々には恩義を感じているからだ」
ロメウは1991年9月24日生まれの現在34歳。バルセロナの育成組織である“ラ・マシア”出身で、2010-11シーズンにトップチームデビューを飾ったが、以降は定位置を掴めず、2011年夏にチェルシーへ完全移籍。バレンシア、シュトゥットガルトへのレンタル移籍を経て、2015年夏にサウサンプトンへ完全移籍加入すると、在籍した7シーズンで公式戦通算256試合出場8ゴール6アシストを記録するなど、プレミアリーグでも評価を高めた。
2022年夏にはジローナへ加わり、主力の“ピボーテ”として活躍すると、2023年夏にはかつての古巣であるバルセロナへ帰還。2023-24シーズンは途中出場も少なくはなかったが、公式戦通算で37試合のピッチに立った。昨季はレンタル移籍したジローナでプレーし、チャンピオンズリーグ(CL)にも出場。今夏には保有元のバルセロナへ戻り、前記のとおり、契約解除に至っていた。
昨季のプレミアリーグを最下位で終えたサウサンプトンは、2年ぶりにチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)を戦う今季、第14節終了時点で3勝6分5敗の成績を残し、現在は19位に沈む。今月2日にはウィル・スティル監督の解任が発表されていた。なお、現在のチームには日本人MF松木玖生が在籍している。
【動画】ロメウが“ホーム”に帰還
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