“紆余曲折の7年間”の思い出を胸に…ジャカが古巣アーセナル戦へ「特別な試合になるだろう」

 サンダーランドに所属するスイス代表MFグラニト・ジャカが古巣戦に向けた意気込みを語った。6日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。

 プレミアリーグ序盤戦で旋風を巻き起こしているサンダーランド。昨シーズン、昇格プレーオフの末に9年ぶりのプレミアリーグ復帰を決めた“ブラックキャッツ”はここまでの10試合を5勝3分2敗という成績で終え、アーセナル、マンチェスター・シティ、リヴァプールに次ぐ4位につけている。

 そんな好調のチームを牽引しているのが、今夏にレヴァークーゼンから加入したジャカだ。レジス・ル・ブリ監督からキャプテンに任命された33歳は、ここまで行われた10試合すべてにフル出場。正確無比かつ強烈な左足は健在で、第10節エヴァートン戦で豪快なミドルシュートを叩き込んだほか、3アシストをマークしている。

 サンダーランドの次なる相手は、欧州屈指の堅守を武器に首位を快走するアーセナル。ジャカにとっては2016年夏から2023年夏まで7年間に渡って所属し、公式戦通算297試合出場23ゴール29アシストを記録した古巣でもある。かつて『エミレーツ・スタジアム』に詰めかけたサポーターと衝突し、退団が決定的となりながらもミケル・アルテタ監督の説得によって残留を決意したというエピソードはあまりにも有名だ。

 ジャカは古巣との対戦を前に「アーセナルが僕の心の中にあることは誰もが知っている。7年間もそこにいられたことは特別なことだよ」とコメント。そして、“あの事件”については次のように振り返っている。

「荷物はすべて詰めてあり、去る準備ができていた。他のクラブとの契約書も手元にあったんだ。ミケルは僕と2回話し、残るように、そしてもう一度チャンスを与えるようにと説得してくれた。僕が正しい場所にいることを見せたかったんだ。2019年にミケルが来た時、彼は僕を完全に変えてくれた。人間として、ピッチ内でもピッチ外でもね」

「あらゆることへの準備ができていた。しかし、2019年、6万人の観客が僕に敵対することへの準備はできていなかった。サッカー人生で最悪の日だったが、同時に最高の日でもあったんだ。この瞬間から多くのポジティブな面を見出し、現実ではない多くのものを見ることができた。些細なことだが僕にとっては学びの場であり、そこから学ぶことができたんだ」

「土曜日は間違いなく特別な試合になるだろう。なぜなら初めて彼らと対戦するからだ。どうなるか楽しみだよ」と語るジャカ。恩師であるアルテタ監督が率い、欧州屈指の守備力を誇る古巣相手に“ジャカ砲”を突き刺すことはできるだろうか。試合は日本時間9日の午前2時30分にキックオフされる。

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